1学期 71日の保育を終えて 今日27日から夏休み中の預かり保育となりました。
各クラス・学年グループの保育記録とあわせて 今日の一枚のポートフォリオと「みはるカレンダー」に 保育の軌跡がみられます。(下の画像をご覧ください 今日の一枚は終業式でお友だちとのお別れがさみしくて涙している年長青バッチのお友だちの写真とコメントです)
是非 美晴幼稚園にこられた時には玄関のイーゼルと 1階ホールのカレンダー(掲示板)をご覧ください。美晴幼稚園の保育者が子どもの内面と子どもの周辺で起きている現象をどのようにとらえているか 大切にしているかがわかると思います。
今年度 保育職員を3名純増したこともあって 3名の新人と 4名の2年目の保育者が現場を担っています。経験は浅く至らなさは多く力不足も否めない保育者ですが 子どもへのけれんみのないまなざしと理解力(感性) そして 保育記録の丁寧さと確かさは出色のものがあります。
終業式の日に発行したクラス便りは偶然 3クラスとも新人が担当したものですが それぞれの個性とクラスの個性がにじみ出て これからの成長(クラスも新人保育者も)が期待できる内容でした。
事故簿(事故、ケガ、感染症、早退、お漏らし、着替えなどを記録)への記載件数は726件。その中には 家庭(登園前)の傷病やトイレに行ってからの失敗(衣服を濡らしてしまう…) さかむけをむしってしまった程度の内容も含まれますが 非常に細やかに記載されて 事故防止や家庭との連携にいかされています。
全ての記録が子どもの成長・発達の軌跡であり 我々保育者の反省と課題の手がかりです。
2015年7月27日 9:43 AM |
カテゴリー:保育の軌跡 |
投稿者名:どんりゅう
春日山 かすがやま第10号‘15/07/24
さようなら元気でね
学期末ですみれ君のとっても元気でやさしいまさしげ君と、とても仲の良い姉妹のかほちゃんとほなみちゃんがお引っ越しのため転園することになりました。美晴は一人一人の存在感が大きいので、とってもさみしくなります。でも遠くに離れてもみんなのこと応援しているからね。
生命は (吉野 弘)
生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花もめしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱きそれを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分他者の総和
しかし互いに欠如を満たすなどとは
知りもせず知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえ許されている間柄
そのように 世界がゆるやかに構成されているのは なぜ?
花が咲いているすぐ近くまで
虻(あぶ)の姿をした他者が
光をまとって飛んできている
私も あるとき
誰かのための虻だったろう
あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない
毎年学期末の春日山にこの吉野弘さんの「生命は」という詩を掲載します。どんどん窮屈になっているようにしか見えない子ども達の育つ道程、子育て環境、そして近頃の社会のあり様を含めた子どもを取り巻く状況を思うとき、この詩の意味が胸に深くしみます。
「…世界は多分 他者の総和…」依存や支え合い、「お互い様」の関係がそれぞれの生活を豊かにし互いの関係に潤いを与えてくれるのでしょう。その事が、今どきの子育てにも教育にも社会にも欠如していることだと私は考えます。そして、富や危機危険の偏りも世の中を歪ませているのかも知れません。紛争や対立は途切れることなく世界のどこかで悲惨な現実を重ねています。
「寛容さ」と「謙虚さ」
生命は不完全さを互いに補い合い、全体の総和の中で成立するもの…。吉野弘さんの「生命は」という詩は、現代の風潮の対極にあるのではなく、その悩ましさをも包含する大きな寛容さと謙虚さがあります。夏休み中、いつもにも増して子どもと共にする時間がふえることと思いますが、その中で、必ず新しい気づきや発見があるはずです。(それは親にとって良い面も悪い面も…両面あるはずですが…)。もし、今まで自分が見過ごしていた子どもの姿があった時には、いちいち指摘し叱るのではなく、そこを仲間に補われ支えられて今の我が子の姿があることに思いを寄せてほしいです。
そんな一面はどの子どもも必ず持ち合わせていますから…。
良い夏休みを
夏休み中、園が休みでも緊急の連絡や、お手伝いすることがありましたら遠慮なく園長携帯090-8899-3123へお知らせください。
(ブログは夏休みも更新します)
2015年7月27日 9:09 AM |
カテゴリー:コミュニケーション |
投稿者名:どんりゅう