7月2015

一学期の保育の軌跡

1学期 71日の保育を終えて 今日27日から夏休み中の預かり保育となりました。

各クラス・学年グループの保育記録とあわせて 今日の一枚のポートフォリオと「みはるカレンダー」に 保育の軌跡がみられます。(下の画像をご覧ください 今日の一枚は終業式でお友だちとのお別れがさみしくて涙している年長青バッチのお友だちの写真とコメントです)

是非 美晴幼稚園にこられた時には玄関のイーゼルと 1階ホールのカレンダー(掲示板)をご覧ください。美晴幼稚園の保育者が子どもの内面と子どもの周辺で起きている現象をどのようにとらえているか 大切にしているかがわかると思います。

今年度 保育職員を3名純増したこともあって 3名の新人と 4名の2年目の保育者が現場を担っています。経験は浅く至らなさは多く力不足も否めない保育者ですが 子どもへのけれんみのないまなざしと理解力(感性) そして 保育記録の丁寧さと確かさは出色のものがあります。

終業式の日に発行したクラス便りは偶然 3クラスとも新人が担当したものですが それぞれの個性とクラスの個性がにじみ出て これからの成長(クラスも新人保育者も)が期待できる内容でした。

事故簿(事故、ケガ、感染症、早退、お漏らし、着替えなどを記録)への記載件数は726件。その中には 家庭(登園前)の傷病やトイレに行ってからの失敗(衣服を濡らしてしまう…) さかむけをむしってしまった程度の内容も含まれますが 非常に細やかに記載されて 事故防止や家庭との連携にいかされています。

全ての記録が子どもの成長・発達の軌跡であり 我々保育者の反省と課題の手がかりです。

 

春日山(園長だより)10号から

春日山 かすがやま第10号‘15/07/24

さようなら元気でね
学期末ですみれ君のとっても元気でやさしいまさしげ君と、とても仲の良い姉妹のかほちゃんとほなみちゃんがお引っ越しのため転園することになりました。美晴は一人一人の存在感が大きいので、とってもさみしくなります。でも遠くに離れてもみんなのこと応援しているからね。

生命は (吉野 弘)
生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花もめしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱きそれを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分他者の総和
しかし互いに欠如を満たすなどとは
知りもせず知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえ許されている間柄
そのように 世界がゆるやかに構成されているのは なぜ?
花が咲いているすぐ近くまで
虻(あぶ)の姿をした他者が
光をまとって飛んできている
私も あるとき
誰かのための虻だったろう
あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない

毎年学期末の春日山にこの吉野弘さんの「生命は」という詩を掲載します。どんどん窮屈になっているようにしか見えない子ども達の育つ道程、子育て環境、そして近頃の社会のあり様を含めた子どもを取り巻く状況を思うとき、この詩の意味が胸に深くしみます。
「…世界は多分 他者の総和…」依存や支え合い、「お互い様」の関係がそれぞれの生活を豊かにし互いの関係に潤いを与えてくれるのでしょう。その事が、今どきの子育てにも教育にも社会にも欠如していることだと私は考えます。そして、富や危機危険の偏りも世の中を歪ませているのかも知れません。紛争や対立は途切れることなく世界のどこかで悲惨な現実を重ねています。

 
「寛容さ」と「謙虚さ」
生命は不完全さを互いに補い合い、全体の総和の中で成立するもの…。吉野弘さんの「生命は」という詩は、現代の風潮の対極にあるのではなく、その悩ましさをも包含する大きな寛容さと謙虚さがあります。夏休み中、いつもにも増して子どもと共にする時間がふえることと思いますが、その中で、必ず新しい気づきや発見があるはずです。(それは親にとって良い面も悪い面も…両面あるはずですが…)。もし、今まで自分が見過ごしていた子どもの姿があった時には、いちいち指摘し叱るのではなく、そこを仲間に補われ支えられて今の我が子の姿があることに思いを寄せてほしいです。
そんな一面はどの子どもも必ず持ち合わせていますから…。

 
良い夏休みを
夏休み中、園が休みでも緊急の連絡や、お手伝いすることがありましたら遠慮なく園長携帯090-8899-3123へお知らせください。

(ブログは夏休みも更新します)

夕涼み会

前日までの蒸し暑さはなくなりましたが 気温が高めで 夕涼み会にはもってこいの日和でした。

小学生のお手伝いや参加も多く 直接みんなとはお話しできなかったけれど ドンリュウは元気な姿をみていたよ!

小さなお友だちも 幼稚園のお友だちとご家族のみなさんも和やかな笑顔があふれていて とても清々しく和やかな夕べになりました。

1学期終業式

今日で一学期は終わり 明日から1ヶ月間の夏休みにはいります。(今年度から2日間の夏季保育がありますが…)

終業式では しっかりお話しを聴いて 歌で4〜7月をふりかえりました。

その後 1学期で転園するお友だちとみんなでごあいさつをしました。

三人ともしっかりとみんなにお話しとおわかれのあいさつをしていました。

遠くにはなれてもいつまでもみんな友だち。先生方はいつまでも応援しているよ。

New ブログスタート(準備中)

ブログの容量があふれそうなので 新しいページを用意します。

新しいブログのアドレスは

http://astokblog.jp/blog103/miharu/

です。

ただ今 試験運用中です。

 

7月うまれのお誕生会

今日は7月うまれのお友だちと運転手の田中さんのお誕生会でした。

7月うまれのお友だちは 照れ屋さんが多かったようですが とっても楽しみにしていたお誕生会でした。

先生方からのプレゼントのマジックは 蒸し暑さを吹き飛ばすくらい 楽しんでいました。

こぐまの森のアフォーダンス

今日明日と予定では(明日は雨の予報なのですが…)こぐまの森ガリバーに出かけます。

このブログで何度も書いていますが こぐまの森は固定遊具などはなく 子どもたちが自らあそびをつくる場です。

それを可能にするのは アフォーダンス(環境が子どもたちに与える行為の可能性)が埋め込まれた 段丘や雑木林 樹木や野草 虫などのいきもの 石 砂 水 などの存在と こぐまの森とガリバー独特の環境というか雰囲気です。

段丘や築山 並木を利用してのハンモッグや曲がった幹にかけたターザンブランコ 手作りの小さなツリーハウス ブロックや石で設えたかまどや調理場…

様々なあそびのリソース(資源)が織り成されて あそびが豊かに展開します。

でも なにより大切なのは 保育者のアイディア(構想)や準備 そして その時々の子どもとのやりとりです。

仮に あの こぐまの森ガリバーに 他の幼稚園の子どもと保育者が来てあそんでも 同じようなあそびが展開できるものではありません。

10年前から 少しづつ 子どもたちと保育者が積み上げ伝承してきたあそびの文化が いまのあそびをつくっている大きなリソースともいえます。

今日 たくさん来てくれたみはるんの子どもたちと保護者の皆さんは どんな印象をもたれたのでしょう。

今回はあまりに人数が多くなってしまったので 次回のこぐまの森でのみはるんへの参加をお願いすることになってしまった皆さん 本当にごめんなさい。

ドンリュウ園長は 文部科学省で開催された障害者差別解消法に関する調査研究協力者会議に委員として出席するため 不在になりました。

総括の会議で 幼児教育の立場から表明すべき意見を 出来うる限り述べさせていただきました。このことは このブログや春日山(園長便り)で 何かのかたちでお伝えします。

 

 

 

職人わざ

園庭の砂場のあそびも 子どもたちの技術?に磨きがかかって 面白い場面が多くなっています。

下の写真は 年長青バッチさんたちが まるで左官屋さんのように上手に砂と水を調合してるとなりで 年中黄バッチのお友だちが 乾いた砂を上からまぶすのに 左手に砂が入ったふるいをもって その手首をトントンと右手でげんこつをつくってたたいて 砂を落としている場面です。

まるでお母さんが お菓子やパンをつくるときに パウダーシュガーを上からふりかける時のような なんとも巧みな手つきです。

まさに職人技っていう感じでしたね!

さくらの実

美晴幼稚園の園庭は本当に狭い庭で 樹木も数える程しかありません。

でも 子どもたちはその限られた環境材をいつも注目してあそびに取り入れます。

桜の実(型はさくらんぼに似てはいるけれど)を見つけた子どもたちは どうも食べられそうにないことがわかっても すりつぶして 深い赤 ワインレッドの色水をつくって(男の子たちが)大事にしています。

 

 

 

 

 

そして たいこはしごの下にはなにやらあやしげな…

交通安全教室

今日は区の交通安全推進委員会の指導員の先生に来ていただき 交通安全教室を行いました。

信号機のある横断歩道の渡り方と 信号機がない道路へ飛び出さない注意の仕方を パネルシアターでわかりやすく教えていただきました。

ピンクバッチさん 黄バッチさんの真剣な表情が印象的でした!