7月2012

菜園がおがっていました

こぐまの森の菜園のジャガイモは ちょうど花が咲いていました。とうきびも大豆(枝豆)もにんじんタマネギも…。

 

 

 

 

 

 

年長青バッチグループは 観察日記の絵を描きました。他の学年のお友だちも 虫を追っかけて畑にはいったり 青バッチさんが絵を描いている間 グループ毎に畑探検をしました。きっと楽しい発見がたくさんあったと思います。

こぐまの森 ガリバーでの避難訓練

今日はあそびが一段落して お昼ご飯をいただく前に 避難訓練を実施しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さくらんぼの木のひろばまで 全員が避難しグループ毎に点呼が完了するまで 1分46秒でした。織田先生のお話しを聞きながら口に手をあてている子どもが学年を問わず何人もいることが分かりますが。煙を吸い込まないように注意するという意識があるということです。

これからも 基本的に毎月 なんらかのかたちで避難訓練を実施します。

それから 青バッチグループの男の子が カタツムリの赤ちゃんが着いた葉っぱが入っている透明の容器を抱えながら避難していたので ガリバーに戻る時に 「火事の時は何も持たないで逃げようね…」と話したら「だってカタツムリやけちゃったらかわいそうだもん…」って返事が返ってきました。これも子どもの大切な感受性ですね。

 

 

「わかる」ということ

「わかる」を「分かる」と書きますね。

これ 実は深い意味があります。人間は他の動物とは一線を画して 「意識」できる領域が明確に自覚することができ 概念(意味の束)を持っています。意味を束ねることができる ということは 言い換えると 身の回りの事象を「分類」したり「集合」して整理することができる ということです。

言葉を覚えたの赤ちゃんが 犬を観て「わんわん」 自動車を観て「ぶーぶー」と指差しながら言うことができますね。動く動物の中でも犬の仲間を見かけた時に「わんわん」と言い(はじめのころは猫を観ても「わんわん」という場合もありがちですが…) 動く機械の中でも自動車を観た時に「ぶーぶー」と言います。これって よく考えると不思議ではありませんか?

犬といっても街中を散歩していて実際に観ることができる犬でさえ多種多彩。色やかたちが違えば大きさも違います。でも、動物の中でも犬の仲間をちゃんと見分けて「わんわん」と呼びますね。自動車も然りです。これこそ きちっと「分類」と「集合」の作業ができている証です。

今日のガリバーでのあそびから 左の写真から 少し大きめの石を容器の中に分けて見立てあそびをしています。中はカップの中に葉っぱと虫を分けて入れて虫が逃げないように葉っぱのふたをしています。右は小さな石をカップいっぱいに集めてこれもなにやら見立てあそびをしてます。

このように 実体験を通して 数や量 重さの概念に触れながらあそびます。

幼稚園の砂場あそびを映像で記録し その内容を丁寧に分類した研究があって その結果 小学校算数の6年生までの学習指導要領で示されている単元の内容全てが確認されているほど 幼児期のこどものあそびは知的にも豊かな世界なのですよ。

PTA玉入れ大会優勝!!

今日行われました 札幌市私立幼稚園PTA連合会ふれあい交流玉入れ大会において 見事 美晴幼稚園のチームが優勝しました。予選でもダントツの一位。予選上位10チームによる決勝戦でも第一位となり優勝しました。

今回 出場した2チームとも 第1回目より第2回目の方がたくさん玉が入っていて、美晴のお母さん方の底力はたいしたものだとつくづく感心しました。そらから 練習からず〜っと 息のあった様子は本当によいふれあいの機会となったことと思います。優勝は嬉しいけれど お母さん方の親睦が一層深まったことが何より嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参加された皆さん 応援してくださった皆さん ありがとうございました

それから この会を運営してくださった PTA連合会の役員の皆様 準備から当日の進行まで 本当にお疲れさまでした 心から感謝です。

打ち上げを兼ねた昼食会を開きますので お楽しみに!!

 

 

強制的な文字指導は慎重に…

札幌市の幼稚園は区毎に保育者の研修会を組織しています。先週、その報告書を読んでいて気になることがありました。

豊平区の幼稚園でけっこうな数の幼稚園が幼稚園の保育の中で文字指導をしていることです。親にとって小学校に入学する前に幼稚園で文字指導してもらえるのは ありがたい とか 安心?の材料になるのかも知れません。しかし 以前も紹介した札幌市幼児教育市民会議の議論の中で 座長をお勤めになっていた北海道大学の先生が 少し古いものの幼児教育の世界ではよく知られた研究成果(知見)を紹介されました。

幼児期の早い段階で「強制的」に文字指導されたグループと 文字指導を受けていないグループに分けて その後 小学校での学習の習熟度を調査したところ 一年生前期では識字の習熟度において文字指導されたグループの方が優位であるものの 一年生後期(9月ないし10月ころ)には ほぼ差がなくなること。また 作文においては一年生の後期以降は早期の文字指導を受けてないグループの方が優位であることなどが、確度の高い統計検定の有意差として示されています。(シビアな問題なのでちょっと難しい表現を用いましたスミマセン)

もし このセオリーともいえる研究成果を知っていれば 幼稚園の設定保育の中で半ば強制的な文字指導はしないはずです。また、文部科学省の幼稚園教育要領でも幼稚園で文字指導を行うことになっていません。

なぜ 絵本は 子どもが文字面を拾い読みすることよりも 読み聴き(読み聴かせ)が大事かといえば 大人への信頼感の中で絵本の中の物語のおもしろさにひたれることや 繰り返し繰り返し読むたびに新しい発見や新しい物語と出会う世界の中で 「情操」がはぐくまれるからです。文字を書けない子どもどうしでもお手紙のやり取りが成立するのは何故か ちょっと考えてみるだけで子どもの「ことばの世界の豊かさ」を理解できると思います。

算数の壁ともいえる 分数や小数計算でいかされるといわれるのは ドリルや計算シートでトレーニングしたことよりも 幼児期からのあそびで実体験した豊かな概念を再構成することだと言われています。その力は 生活やあそびの中で おもちゃや道具や自然素材を 分けたり 分かち合ったり 自然や社会現象を興味をもって観賞することなどで こころの深いところで記憶に残ったものです。

半強制的な一斉活動は 子どもによっては大きな弊害を与えかねないことを 十分理解した上で取組む責任が 私たち保育者にあることを自覚したいものです。強制的、一斉的に指導しなくても 子どもの文字への興味を誘発する方法は 家庭でも幼稚園でもあるはずですが いかがですか?