点-線-面そして球(まるごと)

美晴幼稚園では保護者の了解のもとに(あるいは依頼に応じて) 療育機関 医療機関と連携しながら 一人一人の子どもの実態にそくした保育における特別な配慮や支援を行っています。

今週は月曜日と金曜日に 児童デイサービスで担当されている保育者の方々が来園され 幼稚園での子どもの様子を実際にみて 保育を進める上での意見(情報)交換をしたり 助言をしていただきます。

医療機関での治療(支援)はまさに必要に応じてピンポイント「点」でなされるもの。療育的支援は発達検査などによってアセスメントされた内容に応じて 一定の時間(ターム)を設定して「線」でなされるもの。といえるでしょう。いずれも非常に高い専門的知見と経験そして技術が求められます。

幼稚園や保育園で営まれる保育は 子どもの育ちを「面」でとらえ支える発達支援といえます。医療や療育程の鋭利な専門性ではありませんが 毎日継続して場(空気)を共にする皮膚感覚の直観知と経験知を大切にしながら 子どもを中心に家庭と連携し 医療機関や療育機関と連携しながら 子どもの「いま」「ここ」のあり様にピッタリ寄り添って 未来に向けた育ちを継続して支えます。

そしてなにより 家庭での生活が 絶え間なく 子どもの成長・発達を実現しています。まさにそれは 球(まるごと)の営みです。

そこに 序列のようなものはありません。 が 私はいつも専門家への敬意と 親や家族の偉大さに感動し尊敬の気持ちを抱かずにはいられません。 そして その思いが次への原動力になっているのだと思います。