自立と依存

子どもが「しなやか」で「たくましく」育つには 自立すると共に状況に応じてきちんと依存できることを身につけることが大切だといわれています。

年中から年長にかけて 友だちとの関係がうまくゆかなくなり そのことを親に訴えることや幼稚園への登園をしぶることがある子どもに向けて 本当に困った時や解決しきれない自分の思いは 担任の保育者にきちんと伝えてみるように促した旨綴られた お父さんからの連絡帳をいただきました。(担任宛のお手紙です)

このお父さんのような子どもへのかかわり方はとても大切で素敵なものだと思います。冒頭書いたように 自分のこと あるいは自分たちのこと に関する問題は自ら解決できる力 解決しようという力を養うこと 身につけることは 自立という面でとても大切で欠かせないことですが 一方で 「いま」の自分や自分たちの力では 解決することは難しい できない と判断した時は誰かの助けを乞うこと 支えを求めることができることも 適切に依存できる力を身につける という面でとても大事なことです。

人間は いくつになっても自立と依存のバランスの中で 状況の改善をはかり問題を解決してゆくからです。

子どもたちには「たくましさ」と共に「しなやかさ」も程よく身につけて こころも身体も大きく育ちあがってほしいと願います。