コミュニケーション

自立と依存

子どもが「しなやか」で「たくましく」育つには 自立すると共に状況に応じてきちんと依存できることを身につけることが大切だといわれています。

年中から年長にかけて 友だちとの関係がうまくゆかなくなり そのことを親に訴えることや幼稚園への登園をしぶることがある子どもに向けて 本当に困った時や解決しきれない自分の思いは 担任の保育者にきちんと伝えてみるように促した旨綴られた お父さんからの連絡帳をいただきました。(担任宛のお手紙です)

このお父さんのような子どもへのかかわり方はとても大切で素敵なものだと思います。冒頭書いたように 自分のこと あるいは自分たちのこと に関する問題は自ら解決できる力 解決しようという力を養うこと 身につけることは 自立という面でとても大切で欠かせないことですが 一方で 「いま」の自分や自分たちの力では 解決することは難しい できない と判断した時は誰かの助けを乞うこと 支えを求めることができることも 適切に依存できる力を身につける という面でとても大事なことです。

人間は いくつになっても自立と依存のバランスの中で 状況の改善をはかり問題を解決してゆくからです。

子どもたちには「たくましさ」と共に「しなやかさ」も程よく身につけて こころも身体も大きく育ちあがってほしいと願います。

保育説明会ありがとうございました

7日(土)今年度 はじめての保育説明会ならびに相談会がりました。

お集りいただきました皆様 熱心にお話しを聴いていただき本当にありがとうございました。

早い時期でしたので 美晴幼稚園のことに限らず 幼児教育全般のお話しもさせていただきました。7月の保育説明会は美晴幼稚園としてははじめてのこころみでしたが お集りいただきました皆様の様子をみて行ってよかったと考えています。こらからも「みはるんひろば」やちゅーりっぷの活動などにご参加いただいたり 何かありましたら気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

節電と発電

前にこのブログでお知らせしましたが 美晴幼稚園では照明のLED化や太陽光発電によって 節電と発電を行っていますが6月分(暖房を切った5月20日からの一ヶ月)の電気使用量と発電量がわかりましたのでお知らせします。

電気使用量は418kwh(前年同期は636kwh)で前年比約35%の節電ができました。発電量は441kwhでしたので美晴幼稚園の電気は美晴のお日さま発電所の電気でまかなえた計算となります。

ただ、こぐまの森プレイホールガリバーはもともと照明をつけることもほとんどなく セキュリティーや消防設備(誘導灯)などの最低限の電気のみの使用でしたので 節電できるところはありません。

これからも毎月の使用量 発電量をチェックして 節電の意識と実践を継続してゆきます。

PTA玉入れ大会優勝!!

今日行われました 札幌市私立幼稚園PTA連合会ふれあい交流玉入れ大会において 見事 美晴幼稚園のチームが優勝しました。予選でもダントツの一位。予選上位10チームによる決勝戦でも第一位となり優勝しました。

今回 出場した2チームとも 第1回目より第2回目の方がたくさん玉が入っていて、美晴のお母さん方の底力はたいしたものだとつくづく感心しました。そらから 練習からず〜っと 息のあった様子は本当によいふれあいの機会となったことと思います。優勝は嬉しいけれど お母さん方の親睦が一層深まったことが何より嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参加された皆さん 応援してくださった皆さん ありがとうございました

それから この会を運営してくださった PTA連合会の役員の皆様 準備から当日の進行まで 本当にお疲れさまでした 心から感謝です。

打ち上げを兼ねた昼食会を開きますので お楽しみに!!

 

 

ウィンブルドン

園庭の芝生に水をあげていたら 向かいの小学校6年生が硬式テニスの壁打をしていました。そのうちお父さんが帰宅され少しだけ家の前で相手をされていたのですが じきに2人で平和公園に向かいました。幼稚園の前を通る時に、お互いに挨拶を交わした後、私から「硬式テニスしてるんだね…」と声をかけると、お父さんが「ウィンブルドン目指していますから…」と。その後ろを歩いていた彼女は笑いながら顔をしかめていました。

彼女は小学校で児童会長をつとめています。周囲から慕われる人間性とリーダーシップがあるのでしょう。毎年、近隣の小学校から運動会のプログラムが送られてきますが、学校によっては児童会長の挨拶も載っているので、年によっては美晴の卒園生の名前を確認することができます。ちなみに学校は違いますが、昨年も一昨年も女子が児童会長をつとめていました。

毎年のように、どこかの小学校で児童会長をつとめている卒園生がいることは、なんとなく嬉しいことです。

札幌市の「ささえつなぐ」しくみ

今日 札幌市教育委員会の幼児教育支援員の先生が2人来園されて、保育をご覧になりました。保護者の方にはお手紙を発行しましたが、これは一昨年度から札幌市が実施している、幼稚園から小学校へ子どもの育ちを「ささえつなぐ」しくみづくりの一環です。

この事業は平成16年から17年にかけて札幌市幼児教育市民会議にて議論された、今後の札幌市における幼児教育のあり方に対する答申を受けて札幌市と教育委員会が整備しているものです。この中に、市立幼稚園を研究実践園化すること。市立幼稚園のベテラン教諭に研修を積んでもらい支援員として各区に配置し教育相談や私立幼稚園の支援にあたること、などが位置づけられています。

そして、様々な体制を整備した上で、幼稚園から小学校への子どもの育ちを支援する「ささえつなぐ」しくみを整えようとするものです。この中には特別な教育的支援や配慮を要する子どもへの継続的な支援体制の充実が明確に位置づけられていて、今日、支援員の先生方に来園していただき美晴幼稚園の保育からアセスメントシートを用いて、美晴の保育者と支援員が子どもの育ちをみとり今後の保育や小学校就学ならびに小学校入学後の学校生活にいかす視点を整理しました。

この支援事業の一つに、幼稚園内に支援を要する子どもが在籍している人数に応じて一定の補助金が交付されることがあります。美晴幼稚園は補助金のための人数換算のためにアセスメントを行っているのではなく、その時点での子どもの育ちを客観的に評価し毎日の保育や就学に向けての指導の参考にすることが何よりの目的で、昨年同様、今年度も継続的に支援員の先生方に美晴での保育の様子を観ていただき、その都度、美晴で行っている支援や指導の実態が適切であったかを別の視点を交えて確認してゆきます。支援員の先生方の意見はあくまでもその後の指導計画の参考の一つとさせていただくことにしています。

美晴幼稚園には入園の段階で 何らかの医師の診断を受けている。とか、療育機関と平行通所する。といった子どもたちがいます。また、保護者の申し出により保育の中で成長・発達の実態を経過観察する子どもたちもいます。美晴は、子どもが多様であることは当然のことであり、ユニバーサルな環境と指導・支援を含めた人間どうしの関係性の中でこそ、どの子どもも「自分らしく生きるかたち」を形成してゆくのだと考えています。

残念ながら、現在の日本は特別支援教育では明かに後進国のグループに位置するといわれます。校種が上になればなるほど、閉塞性が高まるのが後進性を示すといわれますが、私は、最初の学校といわれる幼稚園の閉鎖性の方がはるかに問題だと思います。

園長 東 重満

 

 

具体に身体を動かして

 美晴幼稚園でも一カ月後に運動会を行います。春の遠足のころから平和公園のお散歩がてら身体を動かしたり、園内外を問わず様々な場面で運動あそびを保育の中に埋め込んでいます。

 それから、移動のときに並んだり、友だちと手をつないで歩くことも、集団生活やあそびの経験が少ない今の子どもたちには、大事な体験の積み重ねでもあります。

 幼児にとって空間の認知と自らの行動は、具体に動いてぶつかったり、避けて通り抜けたりしなければ体得できないものです。具体の行動を通して、集団での他の子どもとの間合いや安全な過ごし方を、まさに体得しているところです。

【春日山 かすがやま第6号‘12/06/01から-1】

「受容」と「毅然とした姿勢」

 そんなまなざしで子どもの姿を捉えると、最近、園生活に慣れてきて、わがままな姿も見え始めています。食事の前に手を洗いたくない、とか、順番をわざと守らないとか…。自分なりの理由を自覚して強情を張ることと、自分や他者に不自由や迷惑、あるいは危険を与えかねない理由なき反抗は、一見同じように見えて大きく違います。

 子どもの思いに寄り添い受け入れる(受容する)こと、と、わがままを含めてその子の成長を阻害しかねない姿には、心を鬼にして受け入れず揺るがない(毅然とした姿勢)でのぞむことの使い分けが、子どものより良い発達のために、我々保育者や親に求められてゆきます。できるだけ具体例とともにこの紙面でもお伝えしますね。

【春日山 かすがやま第6号‘12/06/01から-3】

抱っこはいつまで

 朝、幼稚園の玄関やバス停でしばらくギュ~ッと抱きしめられている子どもが何人かいます。とっても素敵な姿だなぁとお思います。

 子どもが大好きなお母さんお父さんから一定の時間離れて元気に過ごせるのは、親の存在を忘れることができるからではなくて、お父さんお母さんへの想いを大事に胸にしまうことができて、何時でもどこでも会いたい時に会える(思い出す)ことができるからです。

 子どもが「抱っこ」を求める間は、できるかぎりその場で抱きしめてあげたいものです。そう、小学校3・4年生まではそんな子どもでいてほしいと思います。

【春日山 かすがやま第5号‘12/05/18から】

救命救急講習

本日 消防署の担当者を招いて救命救急講習を行いました。職員の他に希望された保護者の方々にも参加していただきました。美晴幼稚園ではこの救命救急講習を毎年実施しています。今回、参加できなかった保護者の方も是非来年ご参加いただければど存じます。

 

 

 

 

 

 

もう5年以上前になるでしょうか、地下鉄東豊線の電車内で若い女性が刃物で刺されるという事件がありました。命に別状はありませんでしたが、その電車に美晴幼稚園の職員が乗り合わせていて、うなだれている女性の介抱をしたことがあります。

彼女曰く、この幼稚園で受けた救命救急講習で消防署の方が「訓練通りになんて出来なくていいから、とにかく勇気を出して行動し救命にあたることです…」と繰り返し訴えていたことを思い出して恐怖に震えながらも行動した…と話していました。

救急救命という誰しも躊躇しがちな状況で迅速に具体に行動するためにも、繰り返しの体験学習が必要なのですね。

園長はキリスト教保育連盟の幼稚園の園長・主任の学習会でお話しをする仕事で出かけていました。園長は消防団員でもあり救命救急の訓練を何度となく受講していますが、参加できる時は欠かさず参加しています。

学習会の後、月寒中央商店街の懇親会に出席しましたが、同じテーブルに小学校の校長先生がいらっしゃいました。区内21校の内11校が明日運動会の予定だそうですが、いくつかの学校が昼のうちに明後日への順延を決めていたようです。しかし、その校長先生の学校は明日の朝、中止か実施か決定するということで「今晩は寝ずに雨が降らないように祈ります…」と話されていました。「だって子どもたちは明日運動会が出来るようにと期待していますから…」。強い共感をもって校長先生のお話しにうなづいていました。