19年の月日
今日 1月17日は阪神淡路大震災が起こった日です。
あの日の朝 ニュースの映像から飛び込んできた神戸の様子は 現実と理解するまでに僅かかも知れませんが時間を要しました。
当時 私は30歳を過ぎたばかり 幼稚園に勤務して4年目でした。
美晴幼稚園は設立30年を経て 現在の園舎に全面改築し 震災があった一月に現在のこぐまの森にあった仮設園舎から引っ越してあたらしい建物で保育が始まりました。
あれから19年。
美晴幼稚園の理念や哲学は変わらないものの 幼稚園の体制や保育の運営形態は大分変化しました。
震災が起きてからこれまで 両手に余るほど神戸に行く機会がありました。ここ数年は 街並みを眺めているだけだと 震災であれほどのダメージを受けたことが 現実であったのか わからなくなるほどの錯覚を覚えます。きっと目に見えないところで 19年前の震災の影響は少なからず残っているのでしょう。
翻って 東北はどうか…。
今月 東日本大震災が起きた年に手がけた記録映画の制作試写があります。一年毎にテーマ別に記録映画を完成させてきましたが 3本目は福島県の私立幼稚園がテーマです。
福島第一原発事故による影響は 今なお続いています。
ひとつの区切りとして この3年間で起こった事実を映像資料としてまとめます。
福島の幼稚園は 美晴幼稚園が起こしてきた変化の何倍もの変化を起こさざるを得ない中 真摯に子どもと家庭に向き合って保育と言う営みを継続してこられた その努力と英知に思いを寄せて今日一日を終えたいと思います。
園長 東 重満
2014年1月17日 6:02 PM | カテゴリー:どんりゅう園長のひとり言 | 投稿者名:どんりゅう