育ちの軌跡

昨日 年長児の指導要録(学籍と育ちの記録)を書き終え それぞれの子どもが入学する小学校へ送付しました。

特別な教育的な支援や配慮を要する子どもたちが入学する小学校とは 担任(担当)と園長が直接面談をして引き継ぎます。

他の幼稚園の先生方の中には 忙しい年度末に指導要録をまとめて小学校に送付しても 小学校の先生方はなかなか読んでくれない と嘆く方が少なくありません。場合によっては 形式的にすませればいいんだ なんて声も聞きます。はたしてそうでしょうか…。

私はそうは思いません。

年度替わりで先生方の異動もあり新入生の受け入れで忙しいこの時期 小学校の先生方が 幼稚園や保育所から送られてきた要録を一枚一枚丁寧に読まれることは難しいでしょう。でも もし 目を通していただけるのであれば 読みやすく理解しやすい記述で幼稚園での子どもの様子 指導の実態が伝わるものにしたいです。

もし この時期に読まれなくても 一学期を終えたころ あるいは 指導に難しさを感じた時に読まれる先生が多いと聞いています。それであれば なおのこと 育ちの軌跡を限られた書面で伝えたいと考え 今回も担任担当に何度もダメ出しをしました。

指導の記録をしっかりまとめることは 保育者の省察(専門職としてのふり返り)として最も大切な手続きでもあります。そして その仕事は保育者を鍛え力量を高めてくれるものです。

子どもたち一人一人の育ちの軌跡は 私たち保育者にとってもかけがえのない宝物なのです。