1月2014

明日から保育再開

明日20日から通常の保育が再開します。

今朝 いつもの時間に動物たちにご飯をあげに行ったところ ちょうど平和公園から幼稚園の前の道路の排雪の作業をしているところでした。

明日から 小学校も授業が始まりますね。幼稚園前の道路 あんぱん道路が排雪され道路の幅員が確保されました。

でも 安心しすぎずに 雪道の通行には注意したいものです。

さぁ 明日 子どもたちはどんな表情で登園してくるでしょうか…。

何よりも 元気な顔で再会できることが なによりです。

 

19年の月日

今日 1月17日は阪神淡路大震災が起こった日です。

あの日の朝 ニュースの映像から飛び込んできた神戸の様子は 現実と理解するまでに僅かかも知れませんが時間を要しました。

当時 私は30歳を過ぎたばかり 幼稚園に勤務して4年目でした。

美晴幼稚園は設立30年を経て 現在の園舎に全面改築し 震災があった一月に現在のこぐまの森にあった仮設園舎から引っ越してあたらしい建物で保育が始まりました。

あれから19年。

美晴幼稚園の理念や哲学は変わらないものの 幼稚園の体制や保育の運営形態は大分変化しました。

震災が起きてからこれまで 両手に余るほど神戸に行く機会がありました。ここ数年は 街並みを眺めているだけだと 震災であれほどのダメージを受けたことが 現実であったのか わからなくなるほどの錯覚を覚えます。きっと目に見えないところで 19年前の震災の影響は少なからず残っているのでしょう。

翻って 東北はどうか…。

今月 東日本大震災が起きた年に手がけた記録映画の制作試写があります。一年毎にテーマ別に記録映画を完成させてきましたが 3本目は福島県の私立幼稚園がテーマです。

福島第一原発事故による影響は 今なお続いています。

ひとつの区切りとして この3年間で起こった事実を映像資料としてまとめます。

福島の幼稚園は 美晴幼稚園が起こしてきた変化の何倍もの変化を起こさざるを得ない中 真摯に子どもと家庭に向き合って保育と言う営みを継続してこられた その努力と英知に思いを寄せて今日一日を終えたいと思います。

園長 東 重満

ウィンターディキャンプ

最高気温 マイナス5.8℃という 今シーズン一番の寒波の中 ウィンターディキャンプを楽しみました!

まず 一気に写真を…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

在園児と卒園児 そして保護者の皆さんと 断続的に雪と晴天が繰り返されるお天気の中 かまくらや雪像(いろいろなものに見える馬)をつくり みかん探しをして お昼ご飯をいただき お腹やすめをして茶話会をし お正月あそびをしました。 そして 風船ゲームの後 再度 屋外に出て 雪合戦 坂滑り ミニかまくらにロウソクの明かりを点して 乱暴拍子さんの門付(獅子舞)で会を終えました。

とってもシバレタ一日でしたが 保護者の皆さんと一緒に おもいっきり冬のあそびを堪能しました。

お獅子に頭をかじられて きっと今年は無病息災の一年を過ごせることでしょう。

 

クローバーの会

12日 毎年恒例の美晴幼稚園元職員のクローバーの会がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

現役の職員も一緒に新年会をしました。

OGの保育者の多くが 幼稚園の副園長や子育てをしながら保育園のパート保育士など 保育に関係する仕事をされています。年に一度 子どもたちをあそばせながら近況報告などをしています。

さぁ 13日は今年一番の寒波の中 冬のディキャンプです。

先日 スーパーマーケットで会った卒園生の姉妹も「ディキャンプにいくよ…」と話していました。

ディキャンプ おもいっきり雪と戯れて お正月のあそびを楽しみましょう。

 

子どものいずらさ

マスコミの報道から 子ども(とりわけ赤ちゃん)がいる家族の公共交通への乗り方について インターネットで議論になっていることを知りました。

きっかけは 新幹線に乗車している場面で 赤ちゃんが泣いたことに近くの座席の方が舌打ちをしたことの是非?だったようです。

以前に 首都圏などの電車でのバギー(ベビーカー)の乗車の仕方と保護者の振る舞いが同じ様に議論になったようですが いずれにしても このようなことが様々な場で議論になる事自体 現在の日本の社会が 子どもや 子どもを育てている家族へ冷たい社会になっていることの証明といえるでしょうね。

おまけに 子育てを支援している あるいは 子育ての評論家を標榜している人たちの一部が 「大事なのは 赤ちゃんは泣くのが当たり前だけれど 周囲に”迷惑”を掛けた親が いかに申し分けないオーラを出すか あるいは 具体的にお詫びするかが大事…」なんて平気で論評する始末…。

成熟した社会というのは 助け合いや社会的弱者へやさしい あるいは 社会的弱者といわれる人たちがあたりまえに生活することが保障され 社会活動できるようにユニバーサル化された社会のことでしょう。

この写真はドンリュウが昨年スウェーデンの学会に出かけた時 ヨンショービングへ向かう各駅停車の電車の車内です。手前左は車いすのまま使用できる広いトイレ。見づらいけれど 中央にみえる鉄の手すりはホームと同じ高さの出入り口から客席の床まで持ち上がる電動リフト。

途中 バギーを押した親子とおばあちゃんが乗車されましたが 当然 バギーもこのリフトで昇降します。

赤ちゃんの泣き声に思わず舌打ちをした人がいても責めることは必要ないでしょう。そのような個別具体のことは人間同士の中では 成熟した社会でも日常茶飯のことと思います。

社会全体の意識や常識 そして 仕組みや機能が 子どもをはじめ 社会的に弱い立場の人々にやさしいものになっていれば 冒頭の議論は盛り上がらないと考えます。

前にも書いたけれど ストックホルムの繁華街でも公共施設や交通機関でも 赤ちゃんを抱っこしたりバギーを押したり やんちゃやおてんばの相手をするのは基本的に父親の役割で 母親は悠々とショッピングをしたり用事をたしたりしています。それがとっても自然な風景として街にとけ込んでいます。そして その様子を見守る周囲のまなざしはとてもあたたかなもので 困った様子があればさりげなく誰ともなく助けます。それは田舎町でも同じでした…。

それは 子育てをしている親を助ける というより 子どもの存在 あるいは子どもが健やかに育つこと自体が社会全体にとってとても大切なことだという共通意識が 根底にあるのだと感じました。

この国もかつてはそうだったはずなのに…。

預かり保育スタート

今日から預かり保育がスタートしました。

それから 今年は暦の関係で年末年始の休日が9日間と長かったけれど 金魚やうさぎたちも元気に過ごしています。

 

 

 

 

 

うさぎさんたちのご飯は 冬の間どうしても飼料やペレットになりがちですが 昨日 スーパーマーケットでキャベツ(固い周辺部)をいただいてきたので さっそく食べさせました。

とってもおいしそうに食べていましたが 風よけのビニールに囲まれているとはいえ うさぎ小屋の中は寒いので長時間おくとキャベツは凍ってしまいます。そんなわけで 少なめにあげて たりない分は飼料とペレットをあげました。

 

ささやかな伝承

今日 少し遅めの賀状が届きました。

送り主は 一昨年の12月他界された 私が尊敬していた北見の小関園長先生のご家族でした。(どのような先生か昨年1月2日の当ブログをご覧ください)

先生が生前 毎年発行されていた新聞仕立ての年賀状が見事に復刊されていました。

小関先生がどれだけ ご家族はじめ多くの人々に親しまれ信頼されていたかが こんなことからもわかります。

人の思いや仕事は どんなかたちであれ 伝承されてゆくものなのだ と。

お正月早々 こことがあたたまりうれしくなりました。

 

ドカ雪

昨日と今日の朝は 夜半の降雪がわずかで 雪かきが楽な朝でした。

しかし 夕方の4時前から前が見渡せないほどの雪が降り続き あっという間に20cm以上積もっています。積雪も60cmを超えました…。いわゆるドカ雪です。

除雪をする身になると 明日の雪かきのことを思うと気がおもくなります。

しかし おかげさまで 13日のデイキャンプは思う存分雪遊びができそうで一安心です。

札幌市(中央区の気象台付近)の一冬の累積の降雪量は約6m…。美晴幼稚園がある豊平区(観測地は幼稚園近くの西岡にある区の土木事務所)は札幌市内10区の中では最低で 一冬の累積降雪量は約4m。この冬は既に1m以上の降雪があったので 平年の三分の一近くは既に降ったことになります。

世界中でも100万人以上が生活する大都市でこれだけ雪が降る街は札幌だけだそう…。

除雪の負担は大変なものだけれど ここで生活する以上 雪とうまく付き合わなくてはいけないと…。

きっと 子どもたちは この雪を喜んでいるんだろうなぁ。

 

新しい年を迎えて

あけましておめでとうございます。

元旦に届いた賀状にこんな詩が紹介されていました。

「一人」

おさなごが

一人も微笑まなければ

世界は暗黒である

おさなごが

一人でも

微笑めば

世界に希望がある

(河野 進)

そして 別の賀状に国の子ども子育て会議の議論が歪みはじめている と懸念の叫びが綴られていました。

国 行政 幼稚園団体の一部が迷走しはじめ 子どもの消息から離れたところで 保育の改変が進んでいる状況の中 原点を見失わずに地道に保育の充実の歩みを進める決意をあらたにしています。

元旦と今日 札幌は吹雪に見舞われましたが 両日とも 日の出の時間帯は雲が晴れ 鮮やかな朝日が白銀の世界をつつんでいました。

厳しい中にも希望の光はさすのだと 勇気づけられました。

河野 進さんが詩にあらわしたように 子どもの笑顔に 社会の幸福を希求しつづけたいと思います。

そして 美晴幼稚園は 今年も一人一人を大切にしたあたりまえの保育の営みを 職員皆で心と力をあわせて一日一日 真摯に実践する所存です。

今年もよろしくお願いします。

園長 東 重満