泣いてくれて ありがとう
先週は 10日の入園式後 2日間保育がありました。
今年のスタートは おもらし(おトイレの失敗)がとても少ないです。
しかし バスに乗車後や幼稚園の玄関でお母さんとおわかれしてから すぐに泣きやまず しっかり泣いている子どもがいつも通り数名います。
説明会でもお話ししましたが 不安や戸惑いを「泣く」という行為であらわすことができるのは 一つの発達段階をきちんと踏んでいる証で とても大切なことです。
そして 我々保育者からしてみると 「泣いてくれて本当にありがとう…」なのです。
なぜかというと 乳幼児期の子どもが「泣く」ことができるのは 緊張や不安な状況の中で 僅かばかりであっても信頼感や愛着を感じることができる対象である大人がいる と子どもが認めてくれている証でもあるからです。
そして 「母子分離」という誤解しやすい用語?があるけれど 子どもが主たる養育者と一定時間離れて過すことができるのは 大好きなおかあさんおとうさんのことを 忘れて「離れる」ことができるのではありません。子どもは おとうさんおかあさんと同じ時間と場所を共有していなくても つながりをしっかりもてるようになります。ことばをかえれば おかあさんおとうさんのことをこころ?のなかにしまっておいて さみしくなったり会いたくなったら いつでも自分でこころの扉をノックして会う(思い出せる)ことができるようになるのです。
子どもがそのようになるには 一定の発達段階を踏むか 慣れるか ですが いずれにしても 朝 さよならしても 必ず午後には大好きなおかあさんおとうさんに再会できる という 無類の安心感が必須要件です。
子どもによって時間の要し方は 様々です。焦らず 腰(ハラ)をすえていきましょう。
週明け また 先週とは違う様子をみせる子どももいることでしょう。
私たち保育者は 幼稚園がお家の次に 子どもにとって安心基地になれるように 全身全霊で子どもたちをうけとめ一日一日 生活を重ねてゆきます。
2013年4月14日 10:00 PM | カテゴリー:保育の軌跡 | 投稿者名:どんりゅう