未来へ向けた旅

先週の金曜日の夕方 キリスト教会系の幼稚園保育園の園長先生や主任の先生と 新しい保育制度の勉強会をして 翌朝早くスウェーデンに向けて出発しました。途中 成田 フランクフルト(ドイツ)の空港で乗り継ぎ スウェーデンのストックホルムに着くまでちょうど24時間の旅程でした。

日曜日はヨンショービングという人口10万人弱の小さな町の大学と幼稚園で行われる小さな学会に参加するために ストックホルムから鉄道で約3時間かけて移動しました。

この学会は 北欧とアメリカ そして 日本の 幼児期のあそびを研究している研究者のネットワークが行うものです。2003年から共同研究をしてきた立教大学の石黒先生がその研究ネットワークのメンバーで 今回の学会参加は その石黒先生のお誘いを受けてのものです。

ヨンショービングには今日から3日間の滞在となりますが ホテルではなく 一般のアパートに宿泊します。

ローカルなスウェーデンの生活に触れながら 研究者と保育実践者の共同研究の報告を中心に多くの学びの機会にしたいと考えています。

ここまでの旅程で さっそくですが スウェーデンの皆さんの生活スタイルに示唆を受けています。どこでも子どもの姿をたくさん見かけるばかりでなく 家族はもとより周囲のあたたかなまなざしにみまもられながら 繁華街や駅の群衆の中でも 電車の中でも 親も子どももいきいきとしている様子は 現在の日本ではなかなか観られない光景です。

バギーを押したり やんちゃをしている様子を少し離れたところでやさしくも少し威厳をもって見守るなど 子どもの一番近くにいる大人が父親である場合が多いのも 以前から知ってはいましたが 今にはじまったことではない文化であることは 一目瞭然でとても素敵な光景です。

金曜日の夜の日本の新しい保育制度の議論と重ね合わせると 心底 日本の近未来を心配せずにいられなくなります。

雪が降り始めそうな札幌のことが気がかりで仕方ないのですが 未来に向けた大事な旅であると思い ここでの時間を大切にしたいと思います。