iPSと色水あそび

もう一つ 日曜参観では 2学期の柱となる取り組み ワクワクひろばなど 子どもが自ら意味を見いだして 楽しむこと。その時に 仲間やモノ、状況と相互作用しながら 世界を広げてゆくことは 「特定の何か」ができるようになるとか ならない とかいうことよりも ず〜っと難しく高度な幼児期の発達課題である とお話ししました。

iPS細胞が生成されるまでの過程で 特定の遺伝子が必要ではないか という仮設がたてられたそう。その特定の遺伝子の候補が 24つまでしぼられた時 その実験をまかされた研究者は 一つ一つ確かめる実験のおまけ? で24つ全部混入した遺伝子を注入したところ その細胞のみ期待できる反応を示したそうです。 確かに この24つの遺伝子の中に ”特定”の遺伝子が存在することは間違いない。

そこまではわかったものの 必要な遺伝子を”特定” するには当たり前の実験手続きでは膨大な回数の実験を要する…。ここで 彼は 「24から 一つずつ 取り出していけばいいはずだ!」と考える。

この 全部混ぜたらどうなるか? 混ぜたものから 一つずつ取り出してみたらどうなるか? の発想(着想)は 幼稚園の砂場の泥水あそび や 色水あそび と同じあそびの発想です。

光の三原色を混ぜると透明になりますが 絵の具は混色すればするほど 黒くなることは 誰でも小学校時代の水彩絵の具で経験済みでしょう。そこから 少しの 絵の具の量 水の量から 混色し調合することで きれいな色彩が生まれることも経験しています。

子どもらしいあそびは 科学ばかりでなく あらゆる発想着想の源です。

そのようなあそびを 関係性が醸成される中で 豊かにして行くのが 2学期の保育の中心課題です。