たたずまい
昼食の後 ピンクバッチの子どもが一人階段に座っていました。
その ”たたずまい” がなんとも しょんぼり感をかもしだしていました。
隣に座って 「どうしたの?」と聴いてみると 「あそぼう! といっても おともだちがあそんでくれない…」(しばらくの沈黙)
「う〜ん。だったら もういちど 『あそぼう!』ってはなしてみたら…」(しばらく沈黙)
「もし また あそんでくれなかったら もどっておいで… ここにすわってまってるから…」
「うん!」(立ち上がって 保育室に入って行く…)
しばらく時間が経ってももどってこないので 保育室をのぞいてみると いつも通り元気にあそんでいました。
幼児期の子どもは 特定の一面だけで育ちゆくものではなく 総体で成長・発達してゆきます。
お友だち(他者)の思いを理解しながら 自分の思いと重ね合わせられるようになることで 齟齬(食い違い)があれば 葛藤し さみしくなったり かなしくなったり 怒ったり…。
そして 自ら少し距離をおいて冷静になって自分の気持ちに折り合いをつけることで 落ち着きを取り戻し 相手の気持ちを受け入れることができることで 協力したり 譲り合ったりすることを身につけてゆくのですね。
その様子 いじらしくて とっても可愛かったし たのもしくもありました。
2016年11月9日 5:59 PM | カテゴリー:保育の軌跡 | 投稿者名:どんりゅう