いっしょうけんめいがんばる

先週は参観日にもお話しした通り ほとんど幼稚園にいられない一週間でした。

園外での仕事はできるだけ遠慮しているのですが これまでの経緯でお断りできない仕事が重なりました。

秋休みの最終日は月寒地区の親子ふれあいコンサートで 卒園生の ”まっすぐ” な合唱と演奏を聴いた後 幼稚園でミーティングをして 釧路に向かいました。釧路専門学校の教務部長の先生が美晴幼稚園の卒園生で そのご縁で集中講義を担当させていただきました。

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学生の中には社会人の方もいらして いつもの養成校での授業とは一味違うもので その姿勢に学ぶことも多くありました。

以前から 屋内砂場があり 美晴のプレイホールガリバーと同時期に建てられた釧路遊学館を見たかったのですが 授業が終わった後訪ねてみたら すでに閉館していました。

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水曜日は文部科学省の非公式の会議でした。教育要領、学習指導要領改定に向けて大事な時期の打ち合わせで今後の方向性を深く考える機会となりました。下の写真は文部科学省の中庭にある「さざれ石」です。

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そして 金曜日から北海道私立幼稚園道北ブロック大会の公開保育研究の助言の仕事で 稚内富岡幼稚園さんの保育を拝見し子どもたちに会ってきました。

どこの幼稚園に行っても現場の園長として学ぶことは多いのですが 今回も富岡幼稚園さんの保育に参加して 園長先生を先頭に真摯に保育されている様子に感動しました。

稚内市は昭和50年代から市内の幼稚園、保育所と小学校の連携体制が整い 今も緊密な情報交換と連携を実践されているとのことでした。富岡幼稚園の橋本園長先生が 「幼稚園協会の会議から深夜JRで戻っても いつも小学校の先生方が仕事をされていて敬服している…」とお話しになっていました。公開保育にも土曜日にもかかわらず地域の小学校の校長先生はじめ教諭の方々が参観にこられていました。

私はかつて4年ほど文部科学省の中央協議会で幼・保・小の連携接続の分科会の助言講師を担当する機会があって 全国の先進事例を知る立場でしたが 稚内市はそのどの地域の事例よりも先進的で一体化された連携体制が従前から整えられていて おそらく現在でも出色の地域だと思います。それは 行政や教育員会はもとより 現場の先生方が継続して 地域や子どもたちの健全な成長のための献身的なご努力を続けられている賜物と思います。

そのような地道な取組の成果の一端は 稚内南中学校を中心としたよさこいの真直ぐで子どもらしい演舞に垣間見ることができました。

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そして、全体会の記念講演で講師で絵本作家の宮西達也さんが 講演会で知り合い交流が続いている ”いっしょうけんめいがんばっている” 障がいのある子どものとの交流をお話しになった後「保育者は毎日本当に大変で… 園長に叱られ… でも子どものために とにかく てをぬかず ”いっしょうけいめいがんばってほしい”!…」「そうでなければ 今の子どもたちは幸せになれない…」と 宮西さんの たった一度手を抜いてしまった講演会への後悔という経験から紡ぎ出された ”ゆるぎない思い” を話されていたのが印象的でした。

正直 前の週からいろいろあってしんどい一週間だったけれど 自分を見直し これからに元気が出る 体験の連続でした。