保育者の課題

保育者は夏休中の研修会や学会での発表 ディキャンプでの保育実践を通して多くの学びを得て リフレッシュや準備も整え2学期を迎えます。

しかし これらのことを通して 一層 保育を実らせ保護者やご家族の皆さんの信頼を得るための 現状における課題も浮き彫りになりました。(課題がある ということは まだまだ伸びしろもあるということ…)

ディキャンプでは充実した保育が実現できた一方で 保育者としての当たり前の準備や心構えができていないことがいくつかみられたこと。また 実践学会等への参加に際して 共同研究者や他園の先生との距離感が計れずに(保てずに) 言葉遣いや会話の内容あるいは振る舞いに 保育者としての自らの立場をわきまえない様子が垣間見られたこと。そして 東京での学会参加では旅程に余裕をもたせていて 残りの時間は慰安(労)も兼ねた自由時間はあったけれど 宿泊の部屋割りが年齢の近さやプライベートでの仲の良さが優先され 職務や同僚性の充実への意図がみられないものになっていたこと…。

部屋割りについては 園長としては1学期の保育から保育者どうしのチームワークが高まっていると実感していたことから 自ら決めず職員に委ねてみただけに 残念というか正直大きなショックをもって受けとめました。

今回の実践学会のシンポジウムでも 園内研修を円滑にするために飲みニケーション(飲み会)が大切などといった次元の低い話がいまだにある一方で 勤務経験数がわずか数年の若い保育者が口頭研究発表で「いくら良い保育をしていると思っていても 保育者が事務連絡や手続きをきちんとできていなければ保護者との確かな信頼関係は築けない…」と述べていたと参加した職員から伝え聞きました。

先にあげたことは とるに足らない些細なことかも知れませんが 私は保育者は”幼稚園の先生”である前に社会人として成熟し自律していなければならないと考えています。言い換えれば 社会人としての自律なしに 子どもの成長・発達を支え、保護者やご家族の子育てを支えることができる 真に信頼を寄せられる保育者には到底なれない…と。

美晴では保育者という仕事は専門的な知識や技能があれば事足りる仕事ではなく全身全霊をもってのぞまなければならない仕事であると考えています。

1学期末に保護者から「1学期は会議などで園長が不在の日が多かったようだが そのような日 先生方は少しゆるんでいるように思える…」とのご指摘いただきました。(いつもピリピリ張りつめていろ というのではなくて)

2学期以降 園長の在、不在に関係なく 保育者各自が自ら考えその場における適時適切な行動がとれるように 美晴幼稚園の保育者の社会人としての成熟を図るとともに 私自身が保育中の空気を敏感に感じ取りながら しっかり指導してゆきます。

2学期への思いは 明日21日 掲載します。