感染防止のリスク管理についてご理解とご協力を
入園式を終え帰宅しテレビを観ていたら 北海道の放送局の情報番組で芸人のコメンテーターがソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)に言及した直後 視聴者からの「子どもの幼稚園が入園式もその後の通園もマスクをさせないといけないことに困っている…」という投書?に
「うちの子どもが通う保育園も子どもも保育士もマスクしてないのに お迎えに行くとき親はマスクしなくちゃいけないんですよ… 保育園では子どもも保育士も濃厚接触で 家では親子が濃厚接触なのに 親だけマスクすることに意味あるのかなって疑問だ…」とコメントしていました。
コメンテーターの安易なコメントが同調バイアスを助長しかねないと危惧すると同時に この幼稚園も保育園も保護者に感染防止対策の意味を理解していただけるような説明をしていないのではないかと考え 自園を振り返っても反省があると思いました。
美晴幼稚園も美晴の家保育園も 子どもと職員の家族の周辺に新型コロナウイルスの感染がせまってきています。札幌市の状況も勘案し両園では9日から玄関掲示や口頭で保護者を含め園内に立ち入る時は必ずマスクの着用を義務付けています。
また 卒園式と入園式は保護者ないしご家族の2名が参列していただくため 式場内で社会的距離が確保できる人数に制限し 3回に分けて短時間の次第で式を行い来園者にはマスクの着用をお願いしました。
子どものご家族を含め来園者に来園時の手指の消毒とマスクの着用をお願いするのは 外部からのウイルスの持ち込みを防止するためです。
幼稚園や保育園では3密のうち密集と密着をさけて保育やあそびはできません。先のコメンテーターの言うとおり 家庭内も園内も濃厚接触なしに過ごすことはかないません。だからこそ外部からのウイルスの侵入は防止するリスク管理を徹底する必要があります。お家でも外から帰ったら手洗いうがい(職業や外出先によっては着替え)をしてから家族と触れ合い食事を摂られると思います。
幼稚園や保育園ではうがいの代わりと咄嗟のくしゃみや咳で飛沫しないようにマスクを着用していただくのです。
美晴幼稚園で保育中子どもが可能な限りマスクを着用するのは
- みんなで予防しているんだ という意識を子どもなりに感じてほしい
- 咳やくしゃみ(発話)時の飛沫防止
- 手指を口のなかに入れない ことによる感染リスクの低減のためです
幼稚園や保育園は乳幼児の生活と教育の場なので、医療機関のように100%の感染リスク管理は不可能です。私たちが出来ることは相互理解と協力のもと地道に感染リスクを低減することです。
美晴幼稚園では
- 子どもが触れる可能性のある場所や道具等の消毒の徹底
- 換気の励行
- 施設内へのウイルス侵入の防止
- 子どもと職員の登園前の検温をふくめた体調チェックの励行
- 体調チェックで不調や感染が疑われる症状がある場合は登園(出勤)しない
- ご家族を含めた外来者の手指消毒とマスク着用
- 家族や関係者で感染者あるいは濃厚接触者がいる場合の登園(出勤)自粛
を皆様のご理解とご協力のもと確実に実行します。
卒園式では0名でしたが 入園式では玄関の掲示やお声がけ(マスクの配布)にもかかわらず 式場にてもマスクを着用されておらず職員が着用のお願いをさせていただく保護者が3名いらっしゃいました。入園式でのご家族のマスク着用については説明会やお手紙で事前にお願いをしていたところですが ご理解いただけず残念です。幼稚園はご家族やつながりのある方に医療従事者やインフラ関係のお仕事はじめ様々な職業やお立場の方がいらっしゃいます。札幌市内の現況は誰もが自分も新型コロナウイルスに感染している可能性がある という自覚の上で行動する必要があると考えます。
現在 札幌市では小・中学校の休校や分散登校も検討している状況です。
美晴幼稚園は市立学校が休校になっても 可能な限り子どもに幼稚園での保育の機会を保証し 必要な家庭の預かり保育を継続するための準備はできています。しかし その実現には感染リスク管理が必須条件で 保護者や家族の皆様のご協力は不可欠であることはご理解ください。
【園長 東 重満】
2020年4月11日 6:09 AM | カテゴリー:どんりゅう園長のひとり言 | 投稿者名:どんりゅう