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森の園庭の木の伐採について

南新園舎を森の園庭部分に建設することになりました。

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亀之森という鎮守の森を守ってきた立場として苦渋の決断でしたので、その経緯と決意を記しておきたいと思います。

当初、新園舎を計画するにあたって森の園庭を残すことは最優先事項として考えていました。

しかしながら、下記の理由で森の園庭に園舎を建てる案が浮上しました。

・子どもの交通の安全上、裏参道に面した場所を正門にする。その場合、正門出入口は園庭でなく園舎にて入出者の管理をすることが強く求められる。

・在園児の園生活が工事の影響を一番受けにくいのは、新園舎が完成するまで現園舎で過ごすことであるが、それが可能になる。

・新園舎に求められる部屋数が多いため、森の園庭部分に園舎を建てない場合、とても細長い園舎になり、管理上の問題もあり、完成後の保育に支障をきたす可能性がある。

しかし、それでも決断には至りませんでした。

そこで、現園舎が完成した45年前の写真を確認しました。

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園庭も現在のような鬱蒼とした森ではなく、ただ残せる木は残し、一方で、日光も十分に差していました。

幼稚園区域だけでなく、神社側の鎮守の森も日が当たる若い森でした。

森の循環の周期は50年とも言われています。

思い返せば、強風が吹いた訳でもないのに、大きな幹が園庭に落ちていることが時々ありました。

勿論、剪定は適宜行っていますが、樹木が大きくなり、大型車が侵入できない場所の幹を落とすことは不可能な状況に陥っています。

以上の背景もあり、この亀之森を、この鎮守の森を今のまま園庭として使うのは限界と考えました。

今回、かなりの樹木を伐採します。

しかし、子ども達と森の共存のため森の循環の一環であるということをしっかりと心に留めておく所存です。

すべての工事が終わると幸い園庭は今よりかなり広くなります。

植樹をしたり、日光の入り具合も考え、新たな森と子ども達が触れ合っていけるように考えていきたいと思います。

住吉神社宮司・亀之森幼稚園長 名村 啓史