奈良女子大学附属小学校、学習研究会へ行ってきました。

土曜日に職員研修として、奈良女子大学附属小学校の授業参観と講演会に参加してきました。

この奈良女子大学附属小学校は、創立105年を迎えている歴史ある学校です。

のびてゆく幼稚園の初代理事長(現 名誉理事長)でもあり、公文式学習の第1号の指導者でもある、公文禎子先生が通われていた学校です。

そして、この「のびてゆく幼稚園」は禎子先生が受けられた【奈良女の精神】が保育理念となっている幼稚園なんです。講演会では、「魂」という言葉で表現されていました。

のびてゆく幼稚園の保育理念は、園児一人ひとりが自分の力でのびてゆけるよう、個人別自律教育を実践する事です。

子どもを受け身の存在として、大人が指示をし方法を教え正解を与えるような【他律教育 】ではなく、子ども自身が創意工夫や試行錯誤を繰り返し、経験として身に付けていけるよう子ども主体で活動する。これが、のびてゆく幼稚園の【自律教育】だと思って実践しています。

午後からの奈良女子大学文学部の西村拓生先生の講演会でも同じお話を聞く事ができました。奈良女子大学附属小学校でも、教師は【共学者】であり、「児童に本来伸びる力がある。教師はあまり自分の力を過信して余計な干渉をしてはならぬ」という教えがあるそうです。

子ども達の【試行錯誤】を見守る。

のびてゆく幼稚園の保育では、【待つ】という事を一番大切にしなければいけない!と思っています。子どもを【待つ】には忍耐と同じく、【信じる】ことが必要です。

子どもを信じて任せる。子どもを信じれるように育てる。子どもを信じているからこそ、「子どもが主体」となる活動を展開できるんです。と西村先生はお話されていました。全く同感です。

失敗も遠回りも必要な体験!本当の意味で「子どもを大切にする」という事を考える、とてもいい機会となりました。

また、この学校の生徒はとてもよく発言をします。小学生とは思えないほど豊富な語彙で発表をしていました。教室の雰囲気も「どんな発言もみんなに受け止めてもらえる安心感」が漂っています。誰も否定せず真剣に発言を聞いて「おたずね」という形で質問をして、それにまた答える。この繰り返しで学習が進んでいました。

一人ひとりの個性が尊重されている素晴らしい光景を見せて頂きました。

 

日曜日には園内研修を行い、前日の奈良女子大学附属小学校で学んだ事を確認しあい、それぞれの保育感の確認をしました。

「のばす教育」ではなく、子ども達を信じて一人ひとりが自分の力で伸びてゆけるよう「のびてゆく教育」をしっかりと実践していきたいと思いました。

以上、今回は終始真面目な話でした(笑)

 

 

こんな真面目な事を書いてる職員室の扉の向こうでは、歯科検診が行われています。

時折、「うわぁ~ん~~」「いや~~」と泣いている声が聞こえています。年少さんかな?

でも、気持ちを切り替えて、しっかりと口を開けて診てもらっていましたね(^^♪