なわてBOOKS 2017/05

絵本セレクト:恵文社バンビオ店・津村さん

 

『ちびゴリラのちびちび』
ほるぷ出版
ルース・ボーンスタイン 作/岩田みみ 訳

 

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ジャングルに生まれた小さなゴリラのちびちび。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、仲間の動物たちみんなが小さいゴリラのちびちびが大好きです。ある時、ちびちびに異変が。どんどん大きくなってきたのです。でも大きくなっても大丈夫。みんなちびちびがずっと大好き。
森の動物たちとちびゴリラの交遊をユーモラスに描きながら、「みんなあなたが大好きなんだよ」ということを子どもにダイレクトに伝えてくれる絵本です。お母さんやお父さん、幼稚園の先生など、大好きな人の膝の上で存分に楽しんで、自分は愛される存在なんだということをぜひ何度も実感してほしいと思います。小さいお子さんから。

 

『くんちゃんのはたけしごと』
ペンギン社
ドロシー・マリノ 作/ 間崎ルリ子 訳

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こぐまのくんちゃんは、お父さんの畑仕事をお手伝いすることになりました。でもくんちゃんはとんちんかんな失敗をしてばかり。お父さんから「ちがうちがう」と注意されます。その後くんちゃんは、畑の隅に座り、お父さんのやり方をじっと観察し、それからお父さんと同じようにしてみました。
何でもやりたがる好奇心旺盛な子どもとくんちゃんが重なります。くんちゃんの頑張りが、何回失敗してもちゃんとできるようになるよと自信を持たせてくれます。と同時に、くんちゃんのお父さんが、子どもには怒るのではなく根気強く教えること、自分の背中を見せることを親の私たちに教えてくれます。緑一色で描かれた優しい雰囲気もくんちゃん家族の温かさを表しているよう。元気で好奇心いっぱいの子どもたちと緑の季節に楽しみたい絵本です。

 

『ちいさなヒッポ』
偕成社
マーシャ・ブラウン 作/内田莉莎子 訳

 

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ちいさなかばのヒッポはいつもおかあさんと一緒。やがて言葉を覚える頃になると、おかあさんは「グァオ」と吠えて見せることを何度も教えます。「グァオ」は危険から身を守るために大切な言葉だと。ある日、遊びに夢中になったヒッポは、群れから離れてしまい、そこで恐ろしいワニに遭遇します。肝心の「グァオ」が出なくてピンチのヒッポでしたが、間一髪おかあさんが助けにきてくれました。厳しくも愛のあるしつけで生きるための術や言葉を教える優しく頼もしいお母さんカバと、無邪気でかわいらしい子カバのヒッポの親子のおはなし。美しく色鮮やかでダイナミックな独特の木版画がとても印象的です。繰り返し何度も読みたい、強く優しいお母さんの愛を感じられるおはなしです。