なわてBOOKS 2016/09

 

『おつきさまこっちむいて』

福音館書店 片山令子 文/片山健 絵

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「おつきさま どうしてぼくについてくるの?」。子どもの素朴な疑問が温かいストーリーになったこちらの絵本。「おつきさま、こっちむいて!」男の子がいろんな形の月といろんなところで出会います。あっちをむいていた三日月がだんだん姿をかえ、やがてまんまるの満月になります。 そらに見つけたおつきさま。ほそいほそいおつきさま。ねむたそうなおつきさま。顔をあらったみたいなおつきさま。月が生活の一コマ一コマにいつも自然にいて、その表情も状況によってさまざまだということに気づかされます。元々は福音館書店の月刊誌「ちいさなかがくのとも」として発売されました。お月さまについて知ることができつつも、月とその男の子と家族の温かく優しいストーリーも魅力的な絵本です。優しい気持ちで今夜の月を見上げたくなる1冊です。

https://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=20892

 

『パパ、お月さまとって!』

偕成社 エリック・カール 作絵/もりひさし 訳

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絵本の魔術師とよばれるエリック・カールの色彩豊かなしかけ絵本です。ある晩、モニカがベッドにいこうとすると、窓からお月さまがとても近くにみえました。「パパ、お月さまとって!」。娘に月をせがまれて、パパは、ながーいながいはしごを持ってきて、たかーいたかい山のてっぺんにはしごを立ててお月さまへとのぼっていきます…。空の高さや月の満ち欠けを表現するために、絵本の画面が左右上下に開くというびっくりのしかけ。パパがもってきたながーいながいはしごは横に4ページ分、たかーい山に登るところは縦に2ページ分、そして大きなお月さまは縦横4ページ分のジャンボサイズで登場します。スケールの大きなしかけに子どもが喜ぶこと間違いなし。月の満ち欠けを学ぶこともできます。しかけだけでなく、その物語はお父さんの優しさにあふれており、ぜひお父さんと一緒によんでほしい1冊です。

http://www.kaiseisha.co.jp/index.php?page=shop.product_details&product_id=640”&vmcchk=1&option=com_virtuemart&Itemid=9

 

『月へミルクをとりにいったねこ』

福音館書店 アルフレッド・スメードベルイ 作/垂石眞子 絵/菱木晃子 訳

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こねこたちのために、ミルクを求めて月に向かうおかあさんねこのおはなしです。お母さんねこと4匹の子ねこが住んでいる農家の牛の乳が出なくなってしまいました。困り果てたかあさんねこに、犬がミルクのある場所を教えてくれるのですが、それはなんと月!月でおじいさんとおばあさんが運んでいる桶の中身が、ミルクだと言うのです。かあさんねこは月を追いかけます。途中、ぶたやおんどり、こうしも一緒に行くことになりますが、みんな途中であきらめて帰ってしまいます。しかしかあさんねこはあきらめずどこまでも月を追いかけます。そして…! 母強し!ドキドキワクワクの物語を楽しめる絵本です。テンポのいい文章と躍動感のある絵が物語のおもしろさをいっそう魅力的にしており、クスっとしながらもその物語の世界に入り込んでしまいます。お母さんならおかあさんねこの言葉に感心させられる部分もあるはず。親子で楽しみ、読んだ後は温かい気持ちになる絵本です。ちなみに日本では月にはお餅をついているうさぎがいるといわれていますが、北ヨーロッパでは水を運ぶ男女がいるといわれているそうです。

http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=444

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