臨終を看取る

年長組で飼っていた、

あのアイドル的存在のハムスターが、

突然死んでしまった。

 

朝は、横たわりながらも、

かろうじて、体で呼吸をしていた。

 

本やネット、獣医さんにも電話して原因を調べて、

「低体温かな」と、

温めてやりもした。

砂糖水を飲ませたりもした。

 

だけども 昼に 静かに息を引き取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

臨終の時に立ち会った年長児たちは、

終わりの会を取りやめ、

ハムスターを お墓に埋めた。

 

「泣きそうになっちゃう」と、

口々にセリフがこぼれる。

まるで、 クラスメイトを弔うかのように。

 

 

 

 

 

 

 

 

今、少子化核家族では、

共に生活したものが、

弱り 衰弱し 息を引き取る場面を 看取ることが無くなった。

 

「楽しかったよ、 みんなでハムスターを囲んでご飯を食べて。」

 

当学園が、

クラスで生き物を必ず飼っているのは、

こんな「生と死」に向き合ってもらう教育活動である。

 

愛しいものと、共に楽しく生活する経験。

しかし愛しいものが、帰らない経験。

大事な存在を失うことは、

言葉では教えることはできない。