残暑お見舞い申し上げます!
お盆休みも終わり、子ども達の元気な声が響いています。
みなさんは、どんなお盆を過ごされましたか? 実家に帰って、久しぶりの出会いを喜んだり、家族旅行に行って非日常を楽しんだり、家でゆっくりくつろいだり・・・・。それぞれの楽しみ方をされたことと思います。
長い夏休み、半分以上が過ぎました。何か素敵なお話はないかなぁ・・と考えていたら、昨年度、幼稚園の講演会に来ていただいた”長谷川満先生”のブログから、素晴らしいお話を見つけました。
今、ストレスが溜まっているお母さん、必見です!!
~長谷川満先生のブログより~
絵本「たいせつなきみ」を読んで
ネットでたまたま見つけた絵本「たいせつなきみ」。
ふか~いお話だったので紹介します。
あるところに木で出来た小人たちが住む村がありました。
その小人たちはみなエリという彫刻家がつくりました。
小人たちは朝から晩まで同じことをしていました。
「いいね!素敵だね」を意味するお星様シール☆と、「ブッブー、ダメな奴」を意味するだめじるしシールをおたがいに張り付け合うということを1日中していました。
主人公のパンチネロはだめじるしシールばかりをはりつけられてすっかり自信をなくしていました。
パンチネロは家を出るのもいやになっていました。
「どうせぼくはだめな小人だからな」
パンチネロはそんなふうに自分のことを思うようになりました。
ある日、パンチネロは自分たちをつくってくれたエリに会いに行きました。
エリはパンチネロにこう言ってくれました。
「みんなが君をどう思うかなんて本当はどうでもいいことさ。大切なのは君たちをつくった僕がどう思うかってことさ。そして、私はおまえのことを大切に思っているよ。」
パンチネロはそう言われて、とても嬉しかった。
今までそんなふうに言われたことがなかったから。
パンチネロは「どうすればだめじるしシールがくっつかなくなるの?」と訊いてみました。
「それはね、みんながどう思うかよりも、わたしがどう思うかの方が大切だと決めればいいんだよ。シールがくっつくようにしていたのは、みんながどう思うかを気にするおまえ自身なんだよ。おまえが私の愛を信じたならシールなんてどうでもよくなるんだよ。」とエリはやさしく教えてくれました。
エリの言葉は本当だ、パンチネロは心からそう思いました。
そのとき、だめじるしシールがはがれ落ちました。
(おしまい)
どうでしたか、皆さん。
私たちも子どもたちにたくさんのだめじるしシールをくっつけてはいないでしょうか。
だめじるしシールをたくさんつけられた子どもはどうなるのでしょう。
自信をなくす?
元気をなくす?
自分のことをダメだと思い込む?
じゃあ、「いいね!素敵だね!」のお星様シール☆をたくさんはってあげたら?
それは嬉しいでしょう。自信だってつくでしょう。
もっとお☆様シールが欲しくなって、ますます頑張ってくれるかもしれません。
だめじるしシールをはるのに較べたら100倍いい。
でも、絵本「たいせつなきみ」では、シールをくっつけない心、シールがくっつかない心が大切と教えてくれています。
たとえキラキラのお☆様シールでも、シールをもらえない心配とか、だめじるしシールをくっつけられる心配があるところでは本当の意味ではゆっくり、のんびり、心から安心することは出来ません。
なんのシールも貼られる心配がない。
そういう場所であってこそ心は本当に安らげるものです。
そしてシールを貼られない場所。
それが家庭であってほしい。
ダメでも失敗してもあたたかく受け入れてもらえる場所。
それが家庭であってほしい。
お母さん自身が自分で自分にだめじるしシールを貼って落ち込んでしまったり・・
我が子にだめじるしシールを貼って落ち込んでしまったり・・、
だめじるしシールを捨ててしまえば、
もっと明るい今が、もっと楽しい今があるのではないでしょうか。
そしてそれが明るい未来を連れてくるように思います。
だめじるしシールなんて本当はないのです。
全部幻想です。
そこにいるのはありのままの子どもであり、ありのままのあなたです。
気に入らない現実もあるでしょう。
受け入れたく事実もあるでしょう。
たとえば自分の顔(笑)。
目がもっとパッチリしていたら、
鼻がもう少し高ければ・・、
でも、そんなことばかり気にして、
人がどう思うか、そんなことばかり気にしてるより、
美人じゃないけど、
この顔を好きになることはできる。
美人じゃないけど、
にっこり笑うことはできる。
実はその方が美人であるより人に好かれたりして
結果、よかったってことになるような気がします。
ま、しかたないか、生まれつきこの顔やし。
気に食わないところを悩んだところで、男前になるわけでなし。
ま、いいんじゃない。
笑ったら、なんか安心する顔やし。
じゃあ、いっそのこといつも笑っとこ。
子どもの欠点だって、あなたの欠点だって、顔と一緒で直らない。
直らないとあきらめてその欠点と一生つき合う覚悟を決めたら、今までは見えていなかったいい所がいっぱい見えてくる。欠点にこだわっていたら見えなかったものがあります。
シールを捨てる魔法の言葉。
「ま、いっかー」
そう唱えて、ニコッと笑えばシールはいつの間にか消えています。
長谷川先生のブログ、いかがでしたか?
「うん、うん!」「ほんまやなあ!」「反省やわぁ!」「みんな、ごめん!」いろいろな思いがめぐっているのではありませんか?
残り少ない夏休み、あったかい”ほめ言葉のシャワー”をたっぷりかけてやってくださいね。
そして、夏休み前にお伝えした、お母さんと一緒に、みんなで、❤なかよしハグ❤ も、してくださいね。
朝:今日も楽しく過ごそうね。❤ハグ❤
昼食後:午前中、なかよし兄弟だったね。嬉しいよ。❤ハグ❤
寝る前:今日も楽しい一日だったね。ありがとう!❤ハグ❤
長谷川先生のお話のように、だめじるしシールをはがして、❤なかよしハグ❤をして、2学期の鋭気を養ってくださいね。
では、8月29日、みなさんと出会える日を楽しみにしています!
2017年8月18日 1:25 PM | カテゴリー:園長先生のお部屋 | 投稿者名:run.run