三つのみ

10月から小学校の学習発表会が行われています。美晴幼稚園の保育者もできるだけそれぞれの学校に参観に出かけています。

今日もいくつかの小学校で発表会がありましたが 園長は保育園の期日の迫った仕事があったので予定ではあきらめていたのですが掲示板に貼っていた月寒小学校のポスターをみて 限られた時間でしたが どうしても参観したいと思い立ち 出かけました。(無精髭で普段着でもあったので 後方の椅子席でひっそりと観賞させていただきましたが 何人かの保護者や校長先生 教頭先生にお声がけいただきました)

5年生は学年テーマの「YELL~エール」にちなみ合唱とパフォーマンスと合奏の発表でした。フィナーレの合奏のアンコールでは楽器を持ち替えシフトチェンジしたのですが 一人の男子の鍵盤ハーモニカが見当たらない様子でした。他の児童は準備が整い指揮者が指揮棒を振れば演奏がスタートできる状態でしたが 学年担当の先生が指揮者の先生に待つように合図を送りました。

校長先生はじめ数名の先生が 舞台袖の台をよけるなどして必死に見つけ出し その男子がステージに上がり全員がそろうまで待ってから アンコール曲の音楽を奏ではじめました。

その男子は自分の鍵盤ハーモニカが見つからず とても動揺したと思います。持ち場についても何度も汗を拭うような仕草がみえました。

でも 気持ちを整え しっかりと ハナミヅキの美しいメロディーを演奏しきっていました。

その後の幕間で 校長先生が学校運営の趣旨と自らの願いをこめて 「三つのみ」のお話をされました。

みずから(主体的に) みんなで(協調して) みんなのために(貢献する 助け合う気持ちを大切に) の三つの”み”を子どもたちの中にはぐくみたい と。(私の記憶なので正確ではないかもしれませんが…)

ちょっとしたハプニングというかエピソードの中に 日ごろの子どもたちの関係性 生活や学習のありかた そして 先生方の指導の素敵さを垣間みることができました。

想定外のことにパニックにならずに気持ちを立て直すこと。そのことを先生は見逃さず的確に対応し 友だちは事実を受け入れしっかり待ち 落ち着いて活動できること。

素敵なハーモニーは そんな日常がにじみでたのだなぁ と感動しながら 幼稚園に戻りました。

ひまわり組のみんなも とっても楽しくって素敵な西遊記だったよ!!

【園長 東 重満】