つながりつなげて

第54回の大運動会。美晴幼稚園の保育がまたひとつ前に進んだなぁ と実感しています。

美晴幼稚園は多様な子どもでかたちづくられている幼稚園です。様々な意味で運動会の会場のように大勢の人々が集い注目される状況が苦手な子どもや 集団行動が苦手な子どもも少なくありません。

しかし 美晴幼稚園はいたってオーソドックスな 個人競技があり年長は幼児期の運動課題を埋め込んだアスレチック競技があり 玉入れや綱引きといった集団競技 親子遊戯や競技 年長児のリレーや集団表現もある運動会を 家族団欒の昼食をはさんで 開・閉会式まで含めて昨日は6時間におよぶ保育になりました。

緊張や不安 疲れ などで笑顔で参加できない子どもは少なくありません。

でも だからといって 最初からみていていいよ ではなく やってみることをあきらめない。

あきらめないのは 子ども 保育者 お手伝いのお母さんお父さん そして 参観してくださっている皆さん全員だから 泣いていても 怒っていても… みんなが運動会の中心に身を置き 自分なりに いま もっている 力をふりしぼって 参加する経験ができます。

それは たとえ 一時的にマイナスにみえても 必ず 次に つながり ます。

07-02-51

そのみんなが 私には輝いてみえます。

最後まであきらめない子ども見守る保育者と保護者(お手伝いのお母さんお父さん)。イマジメイトの時(私たち保育者が気をのがしてしまったのがいけなかったのだけれど) 会場からはなれたところで 子どもと保育者2人が遠くにいるみんなとつながり表現していました。

みんなが それぞれのかたちで 一緒に参加できる運動会を実現できるのは 誤解を恐れずにいえば ある意味 キセキ(奇跡・軌跡) だと思います。

毎日 重ねている時間 どんな時でも どんな姿でも お友だちを受け入れる子どもたちのやさしさ そして 最後まで席を立たず(片付けはじめなどしないで) 子どもたちをあたたかく見守る ご家族や関係者のみなさま…。

その全ての条件がそろわないと 美晴幼稚園の運動会(保育)は実現できません。(お天気も…かな)

美晴幼稚園の運動会は他の学校や幼稚園の運動会と比較されると 進行はスムーズではないし… ブサイクです。そして 我々の至らなさや 課題はいつも浮き彫りになりますが それが糧になり 子どもと私たち保育者みんなの この先 に つながります。

保育者が子どもたちみんなをこころから愛おしく思っていること(元職員を含めて)。それを 美晴の原動力にして 運動会の経験を いかしてゆきます。

ご参観のみなさま 本当にありがとうございました。

【園長 東 重満】