小学校の発表会と教研大会全大会

昨日(29日) 教研大会二日目のプログラムとして市民ホールで講演会があり 西南学院大学の門田理世先生のお話を聴きました。

と書きながら 豊園小学校の発表会と重なったので 園長と数名の保育者は 1年生 3年生 すずかけ学級 の発表をみてから遅れて研修会に参加しました。

この時期 多くの小学校で学習発表会が行わます。運動会同様 全ての学校に行けるわけではないのですが 今回は小学校の先生(すずかけ学級の)がわざわざ幼稚園まで学校としての案内と共に子どもたちが書いた(描いた)案内状を持ってきてくださったこともり 途中で失礼することになっても子どもたちと先生方のご指導の様子をみたいと思いました。

美晴幼稚園の卒園児は皆 幼稚園時代の良さを残しながら その子らしく堂々とステージに立ち演じ歌っていました。

そして すずかけ学級の「赤ずきんちゃん」では 美晴幼稚園の卒園児を含めた8人の児童が 普段の生活と学習の様子が折々に出ている素晴らしい発表を 準備からステージ外の裏方の役割まで 自分たちの力で取組み演じ歌いきりました。

それは 日頃の(これまでの)担任の先生のご指導とご家族の支え そして 誰よりも子どもたち自身が互いに認め合い仲良く協力し努力していることがにじみ出ている見事な発表でした。

教研大会の講演で門田先生が最後に話されたのは なにより大切なのは子どもが笑顔で過ごすこと。そして 子どもが育つ環境(条件)は保育者の意図の中にあり その意図が具体化された環境構成やかかわりによって 子どもは成長・発達するのだ ということでした。

大人(保護者や保育者)は 先々 子どもが困らないように苦労しないように と子どもを評価しかかわり方を自省的に考えがちです(美晴の保育者ですら…)。

しかし 私は子どもが毎日幼稚園や学校で笑顔で過ごすこと いえ たとえ笑顔がなかったとしてもなんとか自分の居場所をつくりながら 保育という集団生活の場での生活やあそびを通して 自らのアイデンティティーをかたちづくることが 長い生涯を見通すならば大事なことだという確信を これまでの経験で子どもたちに教えられてもっています。

それは どの子どもも 大人の誰よりも 子ども自身が 葛藤し つまずき 打ちのめされ 悩み… もがく時があっても みんなで育ちあう中で 自らの力で 自分の生きるかたちを追い求めて より素敵な自分になろとしているからです。

私たちが本当にしなくてはいけないのは その芽を摘まないようにすることでしょう…。

しかし この数十年 大きく言えば日本の保育・教育 家庭では よかれと思いながら その子らしく しなやかでたくましく生きてゆく芽を摘んでしまったことが 少なくないのではないか と思えてなりません。

そんなことまでも考えさせられる二日間でした。

園長 東 重満