ところてん

運動会のリレー ドンリュウ園長も久しぶり(たぶん15年ぶりくらいかなぁ)に走ろう と思ったのは子どもたちの言動に触発されただけでもありません。

数年前からこの時期になると 毎年 美晴の職員に「ところてん」の差し入れがあります。

それは かつてPTA会長をされて 卒園後は後援会を立ち上げ 長く美晴幼稚園を支え応援してくださった 古山貴子さん(故人)の遺言をご主人がまもられているものです。

運動会頃のこの時期 保育者は園長に厳しく指導され 仕事にも行き詰まり? 新年度以降の疲れが出てくることを理解しての 古山さんらしい心遣いなのかもしれません。

古山さんのご次男は美晴幼稚園在園中 脳腫瘍でご他界されています。そして その数年後から お母さんも脳腫瘍で入退院を繰り返す闘病の末 ご他界されました。数度の手術を含め闘病中は 本当に本当にお辛かったことと思いますが お会いする度に私たちの方が励まされていました。

そう 子どもたちと一緒に走ろうかなぁ と思ったのは きっと 当時の自分自信のことをふり返りながら 子どもの中にあって 子どもを支えることの意味を考えたからかもしれませんね。

運動会という晴れ舞台は 子どもにとっては 気持ちが高ぶるばかりでなく 緊張や不安の中におかれるという状況でもあります。一人一人が後ろ向きではなく前向きに取組めるように 見えないところでもしっかり支えて 次のステップへ進む自信につなげたいものです。

 

「さいごまでつなごうよ!」

昨日 年長青バッチグループが久しぶりに全員そろってイマジメイトに取組んだ後 リレーの準備にはいりました。

ひとり 園児席近くのベンチに座ってリレーに参加したがらない子どもがいました。そうしたら さっきまで「イマジメイトはむずかしくてできない…」と話していたお友だちが トコトコやってきて「リレーは◯◯ちゃんがやらないとさいごまでバトンをつなげなくなっちゃうんだよ…」と言いました。

トラックで準備している子どもたちも 仲間を責めるのではなく 口々に同じことを言ってさそっていました。

青バッチグループの子どもたちは 年長児らしく仲間意識がもてているなぁ しっかりこころが育っているなぁ と感じました。

それから みんなで走ってみると 毎回 固定していた順位が 1位と2位で逆転したようです。

でも 3位と4位は固定しているらしい。それで いくらか子どもの意欲にもバラツキがみられるらしい(どうせ 遅いんだから…みたいな)。

そこで 職員会議で クラス担任以外の先生も走って子どもの順位を逆転してもてもいいんじゃない?(子どもがゴールした時点で順位は決めることにしてもね) と投げかけてみました。

走りたい! と意欲的な先生がいましたが 昨日の時点では練習もしていないし混乱しては… ということで 総練習のままでいこう ということになりました。

でも ドンリュウ園長は決めました。明日の運動会では園長も含めて放送担当の先生以外は全員走ります。(ドンリィウはいつも4位のクラスの最後に走るよ)

何事もやってみなければわからない! 子どもたちにも保育者にも 失敗したり落ち込むことに気を囚われすぎないで まずは具体的に動いてみてほしい。そうすれば必ずその先に視界は広がるから…。

明日は 会場の準備ができたら 子どもたちにはヒミツで特訓します!!