〇に思う

長年、幼児の世界をのぞいている広野幼稚園ですが、〇について知っていることはそれほど多くはありません。発達過程において、今まで、〇を描いても完全に閉じられなかった子どもが、2歳を過ぎた頃でしょうか、その子どもの描く〇が完全に閉じられた(結ばれたとか)とか、その子どもの描きやすい〇は時計回りであるか、反時計回りであるかとかなどぐらいでしょうか。

 

ある日、ある時、未就園児教室の子どもたちのための教材として、数多くの小さな〇をハサミで切っている一人の保育者の姿が目に留まりました。何かの目玉にするのか、かわいいほっぺにでもするのでしょうか、子どもが喜ぶ姿をイメージしながらの作業でしょうが、なかなか〇を切るというのは時間がかかるものです。大きさの如何を問わず、一つの〇を切るのに、要する時間は、普通、1分間以上かかるのではないでしょうか。幼稚園教諭の労働時間の長さが云々されているこの頃なので、〇について考える時間をもちました。

 

小さな〇であれば、市販のシールで大方間に合わせることができるのではないでしょうか。今日では、一度は誰でもがつかったことがあるシール、机の中に転がってそうなシールですが、さて、使おうとすると、“帯びに短し襷に長し”の感をもちがちなのではないでしょうか。

 

まずは、100円均一店をめぐり、いろいろなシールを集めました。多くは赤・白・青・黄・緑の5色でしたが、中には、黒や白と言った無彩色のものや中間色で蛍光色のものなどもありました。思いはなかなか順調です。

 

これらを当園の3歳の子どもたちも親しんでいる無地のマトリックス図形を活用し、縦軸に各種の色、横軸に直径(センチメートル)をとりました。そうして、その指示に従ってシールを貼りますと、見事にシールの見本帳ができました。(イメージの湧かない方は、インスタもご覧ください)こうしておけば、簡単に保育に必要なものが、即時的に取り出せます。10時間ぐらいの時短は、簡単にできそうです。

保育バカ