☆ ストップ遊びに思う

幼児教育の世界にはストップ遊びという保育者と子どもたちが対面して楽しむ遊びがあります。同種の物なら発言した保育者に続いて子どもたちは手をたたき、異種の物が出て来たら、腕を交差して手をたたかないという一種の手遊びです。間違いを喜ぶというところにある種の違和感を感じることもありますが、あまり深く考えず、子どもたちが喜ぶという理由で、長年多くの幼稚園・保育園で続いている子どもたちの耳に働きかけている遊びです。

ある時、この遊びを耳ではなく子どもたちの目に訴えるべく、言葉を映像に置き換えたらどうかということを思いつきました。50数年前には、技術的にまったく考えられなかったことです。それは、スライドなどは、素早く順番を入れ替えることはできなかったからでした。ところが、今なら、映像の順番の入れ替えなど簡単です。パソコンに動物なら、ぞう・キリン・ライオンなどと続けたあと、バナナ(or自動車or野菜など)と異種の映像を即座に引き出すことが可能な時代です。この事実に、保守的な方が多い幼児教育界の方々はなかなか気がつかないのでしょう。

 

そこで、ある日、“このような教材を自分たちで作ってみようか”と持ちかけたのでした。そうして、この間、私は、いろいろな絵本の中から、写実的な動物や果物の姿を探したのでした。

 

その数日後、ある先生と話していたところ、耳寄りな話を耳にしました。藤岡先生が“英語の教材を使ったらどうか”ということを言ってるということでした。広野幼稚園の英語の教材は、リモコンを使ってネイチャーの発音を子どもたちの耳に届けようとしています。これを流用すれば、しごく簡単に子どもたちの目に飛び込ませることができます。そうすれば頭の一部の回転を速くするばかりでなく、保育に広がりを与え、子どもたちの興味や関心をより深めることができるのではないかと思っているところです。

 

既製の教材を新たな方法で活用する道を開いてくれた、先生に大拍手です.

自称 保育バカ