☆ “あいうえお積み木”を改善

子どもたちに文字に親しませようとする一つの手立てとして“あいうえお積み木”という真四角で平面的な積み木を、年長児と年中児の各クラスに4セットから6セットほど用意しています。ふだんは子どもたちが自由に遊んでいるのですが、ふとしたことから、平成も末の3月に研究発表する場で、設定的に使ってみようかということになりました。

この発表のもととなる公開保育の様子は、旧さくら組・ふじ組の保護者の皆様には、薄い冊子ではありますが、ご報告したところです。この発表を数日後に控えたある日、そのリハーサルをしていたところ、思わぬ拾い物をしたのでした。

 

それは、この“あいうえお積み木”には、大きく書かれたひらがなの他に、右上には小さくカタカナが、左の上には、これも小さくローマ字でA・KA・SA・TA・NA・HA・MA・YA・RA・WAと書かれています。すべてAの字がついています。

 

これを生かせば、遊んでいる間に、日本語のルール、あの段、いの段、うの段、えの段、おの段が感覚的に理解できるのです。

そのとき、担任が一声子どもたちに「あれっ、この一番上の段の英語はすべてA(こんな字)の字が付いているね」と言い、「一番上の字だけを日本語で横に読んでみようか」と誘いかければ、カルタ遊びなどでこの表になじんでいる子どもたちは“なるほど、そういうものか”ということで、“あいうえお表”の誕生の成り立ち、日本語の不思議さの神髄を感じ取るのではないでしょうか。

 

また、少し欲張った考え方をすれば、ここでローマ字の一端をかじることにより、潜在的な思考に時代に生き、丸覚えの得意な年齢にいる子どもたちの中には、簡単にローマ字をマスターしてしまう子どもが出ることも想定できないことではありません。

 

このための一助として考えたことは、このローマ字の母音だけに赤いマジックインクで上塗りしておけば、一段とよいのではないかということです。赤は突起色です。そうしておけば、より鮮明に子どもたちの頭にインプットされるのではないかということです。  自称 保育バカ