朝日新聞掲載から一週間が経ち…

7月29日に滝沢様からいただいた1本の電話から始まり、3度に及ぶ来園や取材… そして9月17日の朝日新聞掲載に至るまで、お陰さまで「熱い夏」を過ごさせていただきました。そしてROXYさんのブログにもありましたが全国の皆さまがお寄せくださった700以上ものコメントを、先日、職員全員で順々に読ませていただきました。貴重なご意見を広野幼稚園の今後の保育に生かしていけるよう気持ちを引き締めて取り組んでいきたいと思っております。本当にありがとうございました。(園長先生のお気持ちとしては、コメント一つひとつにお答えしたいところだと思われていることと推察します)

「子どもの言葉や行動」を集める中で、私たちが大切にしていることは、しっかりと子どもと向き合う姿勢です。クラス人数が少ないから子どもをよく見られる。人数が多いか見られない。決してそうではありません。いかに子どもと丁寧に関わっているか、子どもの声に耳を傾けられているか、動きひとつずつが視野に入れられているか、そして、心に寄り添えているかによるものだと考えています。

この取り組みを通して、聞き流してしまいそうな場面でも、手を止めて「なあに?」ともう一度、子どもの話を聞こうとする姿勢。ぱっと見た瞬間、大人が声を発してしまい子どもの動きを制止させてしまいそうな場面でも、少し待って「おやおや?」と見守る姿勢。それを子ども達から教えてもらいました。

広野幼稚園では、これらの言葉や行動をまとめて保護者の方に発信するだけでなく、教育実習生や、職場体験の中高生にも必ず伝えるようにしています。一人でも多くの「周りにいる人」が、それまで以上に子どもと丁寧に向き合ってくだされば… 子どもの笑顔が増えるに違いないと思っています。子どもだけでなく、どちらもが幸せになれると信じています。「幼稚園の先生にならなかったとしても… いつか父や母になったとき必ず思い出してね。」と学生さんには付け加えています。

コメントの中には「園の財産だ」と書いていただいていました。本当にその通りだと思います。園長先生の発案から始まり、データ化するまでには、2年が経過しました。この大切なデータは広野幼稚園の先生、わずか3名で今の形までにしてくれました。中でも、園長先生の片腕となって作り上げてきてくれたのがROXYさんことM先生です。担任としてクラスを運営しながらですので並大抵のことではありません。園長先生の熱い想いとM先生の頑張りのお陰で、この貴重なデータが誕生したことに私は心から感謝しています。ありがとうございました。

これからも日々、子ども達から学ぶ姿勢を忘れず、広野幼稚園のテーマでもあります「こどもたちの素敵な未来へ」に向かって邁進していきたいと思っています。

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