ヒヤリハットの成果が形に

ヒヤリハット運動を始めて20数年が経ちました。その成果は、ケガをした子どもを連れての病院行きが激減したことに表れています。

この活動に取り組む前は、“子どもにケガはつきものだ”と考えていました。その当時、いつまで経っても減るという傾向はうかがえませんでした。当時の担任たちに「ケガが起こりそうな場所や機会に出会ったら話してください」と言っていても、傷んだ施設の指摘ばかりで、瞬時にして消え去る機会の発見は、0に近い状態が続いたのでした。

とは言え、この取り組み以後、起こりそうな場所は着実に減って行きました。一つひとつの園庭遊具の管理責任者を決めたのも少しは役に立ったかと思っています。

さて、話は飛躍しますが、今年の京都の祇園祭では南観音山とご縁がありました。この山を所有する町内を、百足町と言います。他所から見ると、あまり芳しい名前とは思えないのですが、このご町内の方々は、この名前に誇りを持っておられるのでしょう。屋号に使ってられるお店もあります。

この百足の漢字を見たとき、これならムカデの毒を知らない子どもたちに、写真と合わせて漢字で(意味を)知らせるのが好都合だと思ったのでした。

そこで、スズメバチなどと合わせて、子どもたちに写真だけでも見せておこうということで、年少児を中心に取り組み始めていたのでした。

一方、以前から取り組んでいたヒヤリハット運動、今年の夏休み前に、これも写真やスケッチで残していこうではないかと思い、夏休み中に実行していたのでした。

この二つがドッキングしたのは、ある日の帰宅途上、“あっ”この二つの大きさを統一し、ヒヤリハットの日としている毎月の1日に、担任たちが子どもたちの心にマイナスにならないよう心配りしながら、短い時間、提示していけば、子ども自らが環境に関心をもち、“不安全行動”を起こしにくい心を持つ子どもに育っていくのではないかと思ったのでした。

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自称 保育バカ