☆ 絵本の講習を受けて

旧聞に属しますが、先週の土曜日、あるところで絵本についての研修会が行われました。なかなかおもしろいところもありましたので、その一つ、二つを取り上げてみました。

 

幼稚園で活用される月刊誌には、“総合絵本”と呼ばれるものと“物語絵本”と称されるものがあります。広野幼稚園ではこの40年以上、物語絵本を中心に保育を展開して来ました。今後もこの考えに変更はありませんが、下記の理由で、総合絵本にも(ほんのちょっと)目を向けて行こうかなと思ったのでした。

 

それは、総合絵本というのは、もともと、幼稚園や保育所の保育者にとっては、日々の保育のヒントになるような画面をちりばめて編集されていると聞きました。まったくその通りだと思い、(保護者にとっては、それほど有意義でないと思える)これらの絵本も各保育室に一冊備えておくと、担任を持つ保育者にとってある種のヒントとなり、子どもたちにとってよりバラエティに富んだ保育が展開できるであろうと思ったのです。

こう考えれば即実行です。

 

もう一つは、普段は読み聞かせを受けている1・2歳の子どもが、初めて自分の手で絵本を取り、ページをめくろうとしたとき、次のページが(半分ばかり)半ば自動的にめくれて来るのが望ましいということでした。それには、表紙がハードカバーであるばかりでなく、各ページも肉厚のボール紙に近い質の紙を使うことが必要です。自分にとってはまったく想像もしていなかったことで、まさに“目からうろこが落ちた”状態でした。

ボードブックと呼ばれているのですが文にすると、「何のことかな」と、なかなか理解していただきにくいのが残念です。

 

“百聞は一見に如かず”と言いますが、“一聞は百見に如かず”とも言えるような事例もあることを再認した次第です。

 

自称 保育バカ