ツバメの巣立ち

北側のシャッターの隅で育てられていたツバメが、無事、育っていきました。昨日の日曜日のことです。なぜ知っているかと尋ねられれば、この日、たまたま出勤していたからでした。猛暑日が続き、土曜日直の先生が“草花に水をやってはいるはずではあるが、どうも心配”ということで出て来たのでした。 カードキーを使って門を入るや、ゴムチップのスロープに一羽の雛(A)が動かずにいました。“巣から落ちたのかな”と思いましたが、そろそろ巣立ちの時期だと思い返し、そのまま通り過ぎたのでした。 予定通り、草花に水をやった後、事務所に戻って来ようとすると、少し場所を移動して2匹の雛が向き合い見つめあっています。この日、2番目に巣立った雛(B)に先ほどの雛(A)が先輩顔で何かを話しているようでもあり、これから先の人生(鳥生?)を話し合っているのかもしれません。Aのクチバシの先端が微妙に動いています。 20分ほどこのような状態が続いたでしょうか。あっと思う間もなくAは空中高く飛んで行きました。残されたBの頭上では、次に巣立とうとしているC&Dが身を乗り出しています。この間、親ツバメでしょう、周囲にいる人間(自分)を怪しむかのように、時折旋回してきます 事務所でこの日の地方紙を読み終えたあと、様子をうかがいに出ますと、Bは未だにチップの上に座ったままです。時々は羽根を動かすこともあるようですが、飛び立つまでにはまだのようです。 そうこうするうちに、巣から身を乗り出していたCがカードキー入り口の上部まで飛び降り、少し休憩する間もなく、向かいの電線に向かって飛び去りました。 残されているのは、巣の中のDとチップの上に這っているBの2羽、廊下に横になりながら、結構根気よく見守っていますが、なかなか動きがありません。 そろそろ、引き上げようかと思い始めたところ、Dがシャッターのバーまで飛び降りました。そして、ほどなく、兄貴分のBを残して飛び去って行きました。 長々と書きましたが、なかなかおもしろい体験でした。残念だったことは、写真機を持っていなかったので、映像が一枚もないことでした。写真機を持っていれば、非常におもしろい組み写真ができたのではないかと思いました。

 自称 保育バカ