大原の里、寂光院へ

この日の天気予報では最高温度が35度を上回るということなので、それでは、朝のうちに、心のふるさとの一つである京の奥座敷的な大原は寂光院へ、平家物語の昔を偲び、新鮮な空気を吸い、季節のトンボなどを見て目の保養とともに心身をリフレッシュさせようと、朝早くに家を出ました。

 

大原への入り口、京都の幼稚園や保育園の園外保育地の一つ、“こどもの楽園”近くの交差点(花園橋)で右折しようとすると、この時間帯で、信号待ちが2度、“ふ~ん”と変なことに感心しながら、後に続きます。

 

着いたのは7時半過ぎ、直接うかがうには早すぎる時間です。そこで、大原の里の駅(道の駅ではありません)に立ち寄ろうとしますと、駐車場は早や満杯、道路を隔てた一番遠いところに止めました。

 

別に、新鮮な野菜を買い求める訳でもありませんので、気楽なウィンドーショッピング(?)です。気を引くものはありませんので素通です。今日の出店は13店舗。周辺の畑には、収穫期を迎えている赤紫蘇(しそ)が目をひきます。ところどころに残っている(とうがたった)野菜の花にモンシロチョウなどが舞っています。周囲の山々には低い雲がかかっています。我ながら、満足すべき山里の朝です。

 

心残りだったのは、出店の奥にひっそりと置かれていた小ぶりな石の地蔵さん、値段は手頃だったのですが、あいにく持ち合わせているものがなく、またの機会といたしました。

 

肝心の寂光院。建礼門院(平清盛の次女、壇ノ浦で入水後、救助)の大原陵などを参って時間を合わせたので、一番客として出迎えていただきます。このお堂が心ない人によって放火されたのは2000年。再興はその6年後。早や再建されて11年もの月日が経ったのか、月日は現代の過客です。

 

そう言えば、平家物語に出てくる汀(みぎわ)の姫小松(放火の影響で焼け焦げ、枯れ死)とともに、自分の青春の一コマも残っているのです。この時の思いが“~の前で絵本の読み聞かせを受ける”という広野幼稚園のカリキュラムの中に生きているのです。

 

s-DSCF6189

 

 

  自称 保育バカ