隣の物と隣の物を比較する

 

広野幼稚園ではユニバーサルデザインという考えを年齢の低い年少児たちに活用しようとしています。ユニバーサルとは、その技術を使いこなせない方に対して、もう少し何かを易しくすればその方一人で使えるのではないかという考え方です。

 

たとえば、満3歳児のハサミには子どもたちが手を切らないように保護カバーがついたものを、また、昼食時に首にかける“エプロン”のゴムの両端には、子どもたちだけで操作できるよう、ユニバーサルクリップを使っています。

 

ひるがえって、造形活動時に使う園持ちのビニール製の“エプロン”には、両端にゴムが付けられていたのです。そのため、子ども一人では付ける際はまだしも、絵の具が付いたエプロンを外す際には、かえって他のところに汚れを付けるという矛盾を起こしていたのでした。

 

昼食用のエプロンと造形用のエプロンを写真に撮れば、一目瞭然なのですが、このような事実が分からないところに保育の難しさがあるのではないでしょうか。

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                                            自称 保育バカ