赤ちゃん本舗を目指しましたが…

ある朝、ニュースソースの一つ、NHKのテレビ番組、”ルゾンの壺”を見ていますと、赤ちゃん本舗の名前が出ていました。なつかしさとともに、その陳列法に興味をひかれましたので、一度尋ねてみようかということにしたのでした。

確か、烏丸通りを東に入ったところにあったはずと、昔の記憶をたどりながら、真っすぐ二条通前を南下し、三条通りまで歩きます。三条通り商店街は、少し前に現役を引退したオリンピックはマラソンの覇者、野口みずき選手が一時的雨天時の練習に使っていたこともあり、立派なアーケードが千本通り(大宮通り)から堀川通りまでかかっています。この通りを真っすぐ東に行けば、赤ちゃん本舗に行き着くはずだった。ところが、歩いている途中、道を間違えているのではないかとの疑念が浮かんできます。烏丸通りに近づくにつれ、確か目指しているところには、昔から京都文化博物館があったはずと確信に近いものが浮かび上がってきます。もしも、そうなら、そこに文化博物館があるはずはありません。

”すずめのお宿”を探すおじいさんよろしく”赤ちゃん本舗はどこじゃいな”と見回しますが、影も形もありません。”帰ってみれば、こ(れ)はいかに”も浦島太郎の歌詞にぴったりです。そこで、あっさり行き先を変更し、文化博物館を目指しました。目指したと言いましても、眼前にあるのがその建物です。未練がましく、赤ちゃん本舗はないかと、三条通りから姉小路まで戻り、裏口(?)にある”楽紙館”という和紙の専門店に入りました。勝手知ったる店なので、ずっと素通りしますと、思わず”やった!”と声を出すぐらいの喜びでした。今週に広野幼稚園に来ていただくカラーコーディネーターの講師の先生にご相談する予定の切り紙の本が陳列されていたのです。さっそく、3冊購入し、講師の先生の講演に備えたのでした。

”犬も歩けば棒に当たる”とはよく言いますが、歩いてこそ得られるものがある

 

園長