リラックスなひとときを

連休一日目、朝の仕事が終わったのは、昼1時過ぎ。大阪のあべの(阿倍野)ハルカスの下でした。これ以後は予定もなかったので、赤トンボが舞い赤いマンジュシャゲの咲く近鉄吉野線の沿線の景色を楽しもうと、取り敢えず、切符は二上駅まで買い、それ以後、気がむいたところで降りることにしました。

 

別に、この頃、はやりの“乗り鉄”でも“撮り鉄”でもありませんが、秋の空気を胸一杯に吸い込み、明日への英気を吸収しようというところです。なぜ、吉野線にしたかは、この日の朝に、遠くに二上山を眺めていたからかもしれません。

 

河内長野線と分かれると、何となく、ひなびた感じが増してきます。随分遠くまで旅行に来たような気持ちです。上の太子駅で降りようかと思いましたが、いやいやもう少しと辛抱し、牡丹の花や中将姫で名高い当麻(たいま)駅で降りました。

 

駅から当麻寺までの1000メートルたらずの道は、自分にとっては、好みの小路(?)です。両側にたたずむ家々も、何となく品があります。変な満足感に浸りながら、歩いていますと、けはや館という看板が目につきました。昔の相撲取りの絵が描かれています。ここは絶対に入らなければならないと300円の入場料を払ったのでした。

 

「福音がありますよ」ということで、三角籤を引きますと、“ラッキー”。“前頭賞”

ということで、絵葉書1枚をゲットしました。“なーんや”と思われる方もあるかもしれませんが、この絵は、相撲取りの元祖、この地出身の“当麻蹴速(タイマノケハヤ)”対“野見宿禰(ノミノスクネ)”の二人が取り組んでいる、最古の(?)力感あふれる取り組みです。大変満足しましたが、もしも、“横綱賞”というのに当たり、横綱のまわしがいただけたのであれば、少し残念な気はします。

 

館内は受付の方だけ、館内には立派な土俵もあり、誰でものぼれるということで土俵も踏ませていただきました。折から、東京の両国国技館では大相撲の7日目が行われていましたが、こちらの方がよいなと思ったりもしました。

 

お寺には、ボタンの花だけでなく、奈良の薬師寺の両搭よりも古い昔から伝わる、立派な三重の東搭と西搭があります。

 

自称 保育バカ